息子の卒業した養護学校に、ちょっとした移動にも息を切らす肥満体の子(Kくん)がいました。
身長は140cm台で腹回りは150cm以上(私が手を回すと両手が届かなかったので)。どう考えても不健康で、生活習慣病予備軍なのは間違いないと思います。
小さいときは普通の体型でしたが、あまり動くのが好きではないせいもあってか徐々に太り続けています。学校で運動させてくれても、走るわけではなくてゆっくり歩くだけですから、たいしてカロリー消費はしていないように見えました。
お母さんが一念発起して連日プールに通い、8キロばかり減量した夏もありましたが、たちまちリバンドしたようです。リバウンドすると前よりずっと太りやすいのは周知の事実で、Kくんもその例にもれませんでした。
問題はKくんのお母さんに危機感がないことで、「このままじゃ病気になるからダイエットさせなきゃダメだよ」といくら言っても、言い訳して軽く受け流されてしまいます。
Kくんは毎朝納豆で丼飯を二杯食べる、と聞きました。(私としては手っ取り早いダイエットとして、その丼を小さい飯碗にすればと言いました)
納豆キナーゼのおかげか、それほどの肥満に関わらず血液検査の結果は問題なし。心臓の精密検査も今のところは大丈夫だそうです。
Kくんのお母さんは一度、話を逸らしたかったのか、以前その子と同じような体型だった子のことを持ち出して、「Sクンは痛風になっちゃったんだって!」と言い出したことがありました。
「お医者さんにすごく叱られたらしいよ。だから必死でダイエットさせたんだって」
身を乗り出して目を輝かす彼女に、アナタの子はもっと太ってるから危ないよ、見習って痩せさせたらと食い下がって嫌われた私でした。
風が吹いても痛むから痛風、そりゃ〜可哀相です。80〜90%になんらかの腎障害が現れるそうですし、合併症も高血圧、高脂血症、糖尿病、肥満、動脈硬化、心筋梗塞。周囲も真剣にならざるを得なかったでしょう。
痛風はかつては美食のせいとされましたが、現在では否定されています。アルコール、激しすぎる運動、ストレスが関連を疑われているようですが、それらに無縁と思われるSクンの痛風は、肥満の結果なのだと思います。
Sクンは劇ヤセしました。別人のようにすっきりして見違えたものでした。
Sクンのお母さんも太めで、血圧や血糖値の治療中らしいですが、残念ながら痩せたのはSクンだけのようです。
私がダイエットしたときにしきりに羨ましがるので、アナタもやりなさいよと勧めました。枇杷の葉を煎じて飲むなど民間療法を試みていましたから、それよりダイエットが早いと強く勧めました。
でも彼女は愛嬌のある顔で「わかってるけど出来ないのよね。コンデンスミルクに××を落としてちびちび飲むのが最高なの〜」と無邪気に笑うだけでした。(××が何だったか思い出せません)
そばにいた友人が「コンデンスミルク!?」とあきれて大きな声を出していました。
痩せた方がいいのは百も承知。痩せれば体調も良くなるのは重々承知だけど、今目の前にある誘惑に勝てないのでしょうね。
彼女が自分も痩せなきゃと目が覚めるのは、糖尿か痛風を宣告された時なのかもしれません。
きのう久しぶりに会った年下の友人が、私の顔を見るなり「とうとう酒をやめた」と言いました。「もう2ヶ月、一滴も飲んでない」。
そう言われてみると顔は(皮下脂肪が減って?)「つやつや」が緩んで目が大きくなった感じ。肩や足も固かったのが柔らかくなっていました。
「これから急激に体重が落ちるかもね」と励ましたことでした。彼女の娘3人はみんな可愛い顔をしているので、彼女も痩せると驚くような美人になるかもしれません。
結婚以来の肥満体、原因はストレスを紛らす酒(ビール)とわかっているので、やめるように私が再三意見していた人です。
その彼女が酒をやめたきっかけは、膝が痛くなって階段を上れなくなったこと。糖尿かもしれないとコワくなったそうです。
以前、糖尿になって30キロダイエットしたら治療の必要がなくなったという知人の話をし、糖尿の合併症で脅したこともあったので、頭の隅にあったのかもしれません。かなり辛辣なことも言って敬遠され気味でしたが、結果的によかったと嬉しく思っています。
自分の心がけひとつで解決できるダイエットは、しない手はないと思います。
多少の小太りは大目に見るとして(その方が丈夫とも言うし)、適度な体型で最後まで元気に過ごしたいものです。食べたいものを食べたいだけ、自分でコントロールできる自由に感謝しつつ。
2008年04月20日
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太りすぎの子供たち、多いですね。大人も。
私は外来で風邪として来た子供たちでも、肥満が目につけば注意します。でも、後ろに立っている親御さんは、大体「えぇ、何とかしないとと思ってるんですけどね〜」とあまり危機感を感じていません。あまり極度な肥満の場合には「あなたが子供の将来の寿命を縮めている」と強く言うこともありました。
夏休みになると、ダイエット目的で小児病棟入院してくる子もいるのですが、家庭環境を変えないとなかなかそのままやせないですね・・・。
私の彼の自閉症の弟さんは、際限なく食べ物を食べるため、家族が困っているのだそうです。好き嫌いがないのはいいことですが、私が会った時にもそれは見事な食べっぷりでした。本人に言い聞かせるのが難しいだけに、一度太ったらダイエットは大変そうです。
最近では若干高脂血症のほうが寿命が短い、なんて発表もありますが、何でも程度・・・でしょうか。
うちの家族は全員、お酒を飲む上に尿酸がもともと高いです。痛風にならないように気をつけます。
以前ここに書いたかもしれませんが、高血圧だった私の友人はお医者さんに「今のままじゃ子どもの成人式まで生きられないよ」と脅されて、びっくりして断酒(ダイエット)したと言ってました。日本酒が好きで、ご主人と晩酌しながらおしゃべりするのが楽しみだったそうですが。
ある意味すごい名医ですが、最近の患者は「ショックでPTSD」なんていちゃもんつけて来るかもしれませんね^^。
自閉症の人は「皿を空っぽにしたい、片付けたい」から、あるだけ食べてしまうということがあるんですよね。「あなたの分はこれだけです」「これで終わりです」というのが伝わる人なら、ダイエットも簡単かもしれません。
ウチの息子は袋入りのお菓子などでも、取り分けて出すとそれで納得しますが(少なすぎると抵抗します^^)、どうも少数派のようです。
友人のところは残り(調味料や、牛乳のパックでもご主人の焼酎でも)を全部捨ててしまうので困っています。
そう、韓国では大皿からみんなでご飯を食べる上、おもてなしは食べきれない量を出すことという風習があるため、特におもてなしの席では大量に残り物が・・・。それを全部平らげようとしたら、食べ過ぎるのも無理はないですね。
お菓子が少ないと抵抗する息子さん^^私も昔はそういう子供だったような。
ちょっと使って全部捨ててしまう場合、一ヶ月の食費はすごいことになりそうですね。何でもかんでもとっておく私の家もそれはそれで問題がありますが。