2008年04月04日

老後の住まい

養護学校を卒業した子のお母さんと話していたら、
「(子どもが)学校に行ってる時はあまり考えなかったけど、自分の老後が気になるようになった」と言うので、
「自分よりまず親だよ〜、順番から言ったらそっちが先でしょ」と笑ったことでした。
彼女のご両親は90近い高齢ながらとても元気で、横浜近郊で農業を続けていらっしゃるそうです。だからあまり心配してないらしい。
「ずっと元気で働いててある日パタッと倒れて、見たら死んでた、という最期が理想ね」「私の親はそうなりそうな気がする」。
まさにPPK(ピンピンコロリ)、周囲に迷惑をかけない幸せな生き方(逝き方)ですね。

そりゃあそうなれば最高ですが(自分でも納得できる年齢まで生きたらね)、最期まで元気なままという人は少ないでしょう。
75歳以上が悪評高い「後期高齢者」という呼ばれ方をするのも、「その年齢だとどこもなんともない人は少ない」という前提に立ってのことだと思います。
「後期高齢者医療制度」なるものが始まったのも、
「あんたたちの世代はほとんどが病気持ちで医療費が大変なの。面倒見きれないから自分たちでも負担して、なるべく節約してね」
ということでしょ。まったくひどい話ですね、安心して歳を取れやしない。
取ってつけたように「長寿医療制度」という名称と併用するらしいですが、トシヨリと見くびって誤魔化してないかしら、朝三暮四のサルじゃないんだけど。

先日チラッと見たテレビで、高齢者向けの賃貸マンションを紹介していましたが、自分で身の回りのことが出来る元気な老人の住まいとしては悪くないと思いました。
3食付きで、月額10万ちょっとだったと思います。
食堂に集まって栄養士の準備した食事を摂るシステム。
出てこない人がいたら心配してもらえるでしょうし、少しでも人と話すことで孤独から鬱になるのを避けられる。一人っきりで黙って食べるより美味しいでしょう。バランスのいい食事をきちんと摂ることで、生活習慣病の予防にもなりそうです。
食べ物の好き嫌いがあまりなく、他の入居者とほどほどに仲良く出来る人ならば、いいシステムだと思いました。

同居できる家族がいる人でも、希望して入居していたりもするそうです。家族と一緒にいるのが必ずしも幸せとは言えませんよね。
特に女性の場合、家族からお手伝いさん代わりに当てにされる人も少なくないと思います。テレビでも「やっと食事作りから解放された」と笑っている入居者(オバサン)もいました。
私の母がよく嘆いていた「女は三界に家無し」というのを思い出します。子どものときは親に仕え、結婚したら夫に仕え、年老いては子に仕える。今はそんな境遇に喜んで甘んじる女性は多くはないでしょう。
自分の年金や貯えで賄えるようなら、これからこういう気楽な生き方を選択する人が増えるのではと思います。
ただ個室が4畳半ぐらいの広さしかないそうなので、荷物はほとんど持ち込めませんね。大胆に身辺整理をする勇気がないと難しそうです。
また、要介護の状態になれば出ることになるのだろうと思いました。

要介護の人の小規模集団生活はケアホーム(グループホーム)という形式で介護保険の対象。身内を託す家族は、家庭に近い環境で介護の目も行き届くと期待すると思います。
現実はなかなか厳しいようですが、これからますます需要の増える分野ですから、補助金をケチったりしないで行政はちゃんと手当てしてほしいと思います。
希望すれば待たされないですぐ入れて、行政に用意された(つまり公立の)住まいで安心して快適な老後を送る。そんな未来だったら、いいなあ。



posted by dashi at 22:55| Comment(2) | TrackBack(0) | 社会問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
dashiさん、こんにちは。
ポックリって、理想ですねぇ。うちでは「長生きすることより、ポックリ死ねるように健康に気をつけよう!」と言っています。ポックリ寺という所にお参りする人もいると、近所のおばちゃんに聞きました。

食事のついた個室のホーム・・・私が最近引っ越した寮のようです。4畳半ですが、掃除もしてもらえて快適です。
一昔前に、デンマークの養老院へ見学に行ったことがありました。おばあちゃん達が自分の家のアンティーク家具を普通に持ち込んで使っていました。
日本で自分の家の家具を持ち込むという発想は、意外にないかもしれないですね。

その賃貸マンション、高齢者限定ではなくて全世代にしてくれたらいいのですが・・。栄養バランスのいい食事が食べられて、お年寄りの知恵を借りるチャンスがあるなら、力仕事も進んでやりたいです。介護も要らないのに、お年寄り限定じゃないとだめなんでしょうか・・・。
Posted by Kashin at 2008年04月05日 10:14
こんにちは、コメントありがとうございました。
言われてみたらホントにそうで、3食付の個室なら高齢者だけでなく入居希望者は多そうですね。
単身赴任のお父さんとか働くシングルとか。
昔は学生向けの安い下宿屋がそんな感じだったかもしれませんね。私もそんなところで飯炊き女をしたいです。
Kashinさんは今まさにそうなんですよね、帰国したら慣れるまで大変かも^^。
Posted by dashi at 2008年04月06日 21:26
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