2007年12月10日

殺鼠剤

中国・雲南省で3日、
「インスタントラーメンを分けあって食べた小学生4人が、一時間半後に泡を吹いて倒れ、全員死んでしまった」
というショッキングな事件がありました。
折りしも輸入ウナギに禁止薬物が使われていたり、中国製のおもちゃに鉛が含まれていたなど、中国製のものに疑惑の目が向けられている時期。
インスタントラーメンにまで何か入っているのか、とぎょっとした人も多かったと思います。
一つのラーメンを4人で食べたなら、一人の食べた分はごく少しのはず。いったいどんな毒物が混入したのか…と続報を待っていたら、きょう、出ていました。


http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071210-00000006-rcdc-cn
<続報><中国食品>小学生即席めん中毒死事件、ビニール袋に付着した殺そ剤が原因―雲南省昭通市
12月10日11時24分配信 Record China

7日、雲南省公安庁は昭通市で発生した小学生中毒死事件に関する記者会見を開き、即席めんと一緒に食べた豚の油かすに殺そ剤が付着していたことが原因と発表した。
2007年12月7日、雲南省公安庁は昭通市で発生した小学生中毒死事件に関する記者会見を開き、即席めんと一緒に食べた豚の油かすに殺そ剤が付着していたことが原因と発表した。
3日朝、雲南省昭通市魯甸県楽紅郷楽紅村の小学生4人が死亡する事件が発生した。通学途中、即席めんと豚の油かすを食べたところ、1時半後に口から泡を吐き四肢をけいれんさせ意識をなくすなどの症状を示し、まもなく死亡した。
省公安庁の調べでは当初疑われた即席めんと豚の油かすには特に問題が見られなかった。しかし、豚の油かすを入れたビニール袋に殺そ剤が付着していたため、中毒を引き起こしたという。公安は毒殺を狙っての犯罪でなく、過失と見て調査を進めている。(翻訳・編集/KT)



ラーメンはシロで、ラーメンと一緒に食べた「豚の油かす」に殺鼠剤が付着していたようです。
子どものうちの一人が、家にあった「油かす」をビニール袋に入れて持ち出した。
親がいなかったか、親に内緒で、持ち出すために適当な袋に入れた。その袋が殺鼠剤の空き袋だった…のだろうと私は理解しています。
いずれにしてもごくわずかの量のはずですが、殺鼠剤が原因なら、泡を吹いて死ぬのもありそうな話です。
殺鼠剤は日本でも昔は子どもが誤って食べたり殺人に使われるなど(南房総「猫いらず殺人事件」というのもあります)、多くの人の命を奪ってきました。その毒性の高さはある程度の年齢の人なら納得できると思います。

現在日本では、農地を荒らす野ネズミ退治用は農薬として(農薬取締法)、家ネズミ用のものは薬事法で厳しい管理が義務付けられています。
また「猫いらず」(黄燐)など劇的な毒物は今はほとんど用いられず、もっぱら何度も食べて死に至らしめる累積毒剤が使われているそうです。
殺鼠剤による死者というのは日本ではあまり耳にしないように思いますが、管理がきちんとしていること以上に、社会の衛生状況が良くなって、殺鼠剤を使うことが稀になったからでしょうか。

ところで、死んだ子どもたちが食べた「豚の油かす」というのはいったいどんなものだろうと、人に聞いてみました。
はっきりしませんが、おそらくこういうものではないかと個人的に思ったのがこれ。沖縄の家庭料理です。
http://gajimaru.blogzine.jp/photos/insyoku/andakasi1.html
私の田舎(九州)では、肉屋さんで豚肉を買うと脂身をつけてくれます。料理をするときに、まずこの脂身をからいり(?)して油(ラード)を抽出して使っていました。
油を出したあとの「かす」はそのまま料理に入ってましたが(残されて犬の餌になることが多かったですね)、脂身の方が好きという親戚もいて、その人は喜んで食べていました。
これが完全な脂身じゃなくて少し肉の部分があったり、うまく料理すれば、上の写真のように美味しそうなものになるのかもしれません。
美味しいものが家にあったから、友だちにも分けてあげようとしたんじゃないのかなあ…と私としては思っています。

posted by dashi at 22:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 社会問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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