今朝教育テレビをたまたまつけたら、子供向け番組のテーマが「フクロウ」でした。
スタジオにフクロウが各種並んでいて、首を回したり目を閉じたりしています。生きたフクロウは珍しいので、フクロウ好きの娘も呼んで一緒に見ました。
動物写真家の宮崎学さん(「フクロウ谷」の住人)がゲストで、子どもたちの質問にもたちどころに答えてくれていました。
(なお宮崎学さんの「死を食べる」という本は以前ここで紹介しました。
http://dashisroom.seesaa.net/article/38097048.html)
フクロウの生態、なかなか面白かったので、そのあと調べたことを足して書いてみたいと思います。
フクロウは分類上は鳥綱フクロウ目、メンフクロウ科とフクロウ科の二つがあります。
南極以外の世界中に分布し、世界全体で212種、日本には10種ばかりが生息しているそうです。
ミミズクも同じ仲間ですが、頭の両側に耳のように突き出た羽(羽角=うかく=)があるものをミミズク、ないものをフクロウと呼んでいます。
アイヌでは守護神としてあがめていますが、日本では長く不吉な鳥として認識されて来ました。
私にもそんなイメージがありますが、首がぐるっと回ることや、音もなく忍び寄る(羽音をたてない)不気味さ、獰猛な猛禽類であることからかなあと個人的には思っています。
近年は「不苦労」「福郎」の当て字から縁起物として需要が高まったということですが、長野五輪のマスコットやハリー・ポッターシリーズの影響もあるかもしれませんね。
[目]
フクロウは夜目も利き、人間の100倍よく見えるそうです。
フクロウの目は網膜に櫛膜(しつまく)という櫛の歯のようなものが並んでいて、格子を通して外を見れば動く物がよく見えるのと同じ原理で、網膜に像を濃く写しだすと言われています。またフクロウは網膜の細胞が非常に多くて、鮮明に見えるらしいです。
フクロウは両眼視と単眼視が出来て、右目と左目が別々の物を見ることが可能だそうですから、視界がずいぶん広いとも言えそうです。
夜行性のフクロウは闇の中で目が光ります。これは猫や犬と同じように、わずかな光を目の奥の「照膜(タペタム)」というところに集めて、明るく反射しているから。
…万能ではなくて、フクロウなど夜行性の鳥は、色が判断できないそうです。
フクロウには薄目を開けているというイメージがないでしょうか。半透明の膜で目玉を覆っているような。あれは第三のまぶたと呼ばれる「瞬膜(しゅんまく)」で、眼球のクリーニングや保護をしているそうです。
瞬膜はフクロウ以外にも多くの動物にあり(蛇やサメはわかりやすいんじゃないでしょうか)、人間にも目の付け根部分に痕跡が見られます。
[耳]
ミミズクの「羽角」は耳ではなく、耳は顔のすぐ脇にあります。
顔を縁取りしたように羽毛が生えた部位(顔盤)がありますが、その縁に沿った場所に、ちょうどズボンの脇ポケットのように、押し広げたら奥行きのある耳の穴が(テレビ画面に)現われました。
かなり大きい(長い線状)上に左右対称でなく上下にずれ、奥行きもずれがある。これによって、立体的に音を捉えることができるそうです。
テレビの実験では、音源となるスピーカーにフクロウが顔を向けていましたが、上下左右、どの位置でも正確に捉えていました。
(人間は耳が頭の両側にあるので横からの音はわかりますが、上や前後の方向だと音源があまり判別できないようでした。)
フクロウは、この耳のおかげで、カマキリが歩く音(やその位置)もキャッチできるそうです。
[脚]
フクロウのくちばしは鷹のように湾曲していて、まさに猛禽類の口です。
肉を引きちぎるのには適しているものの、獲物を殺すのには向いていません。
その代わりになるのが鋭い爪と強い力のある脚です。
漫画家・白土三平さんの飼い犬がくわえて来たというフクロウの脚と、フクロウに蹴られて爪のあとが背中に生々しく残る写真(漫画家・岩本久則氏)がありますのでご覧ください。
http://www24.big.or.jp/~kyusoku/owlasi.htm
ネズミなど齧歯類をえさとするフクロウは、かみつかれると痛いので、上の写真でもわかるとおり、趾(あしゆび)に毛が生えています。
フクロウの中で最大サイズのシマフクロウ(畳が飛んでいるように見える、そうです)は、北海道の東部に生息しています(寒そう…)が、魚が主食のため毛が生えていないということです。
足の裏には、滑り止めのいぼいぼがあるそうです。
なお首は頚骨が12〜14本もあるため(人間を含む主な哺乳類は7本)、首を自在に回すことができます。
宮崎学さんのお話では270度回せるということでした。反対からも回せば、軽く360度見渡すことが出来るということになりますね。
また、風切羽の周囲に細かい綿毛が生えていて、羽の上で空気が渦を巻かないようになっています。そのため羽音をほとんどたてずに飛び、、すばしっこいネズミも捕獲できるというわけです。
この天然の消音装置は、新幹線のぞみ号のパンタグラフに応用されているそうです。
2007年12月08日
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申し訳ありません、その部分をそっくり書くのを忘れていました。古代エジプトのヒエログリフではmはフクロウを表しているそうで。
「森の賢者」という知的なイメージがあるから、企業のマスコットにされていることも多いですね。
夜行性だから昼間はぼーっとしてるみたいですが、獰猛な鳥で飼うのは難しいらしいですね。ハリーポッターの影響でペットとして人気があったそうですが、みんなどうしたんでしょう。