2007年09月27日

姉をヨロシク

お嬢さんの結婚が決まった友人が、嬉しそうにツーショットの写真を見せてくれました。
ついこの間まで学生していた気がするけど、もう就職して12年、33歳になったそうです。
(お相手は39歳とかで、優しそうな人です。若いカップルとは違い落ち着いた雰囲気の二人でした)
しっかり者で結婚願望も特にない(一人でも生きていけるタイプ)ながら、突っ張っていたわけではなく、親の勧めるお見合いも何度かした。
傍目には文句のつけようもない条件のいい相手もいたようですが、本人がその気になれなかったようです。
慎重な人なのでしょう、一年間じっくり付き合って様子を見たそうです。

そして、今回巡り会った人のことを、お母さんに、
「いいもんめっけた、と思った」
と形容したそうです。いい話だなあと感動しました。
焦らず騒がず、マイペースで歩いているときにふっと見つけた「いいもん」。すかさず拾い上げて両手で包み込み、大事に胸に抱いている姿が目に浮かびます。
できちゃった婚に象徴される性急な野放図な恋愛ではない、品格のあるオトナの恋ですね。

このお嬢さんにも障害者の弟がいるのですが、初めて相手と会ったとき、慣れない相手には警戒して「固まる」その弟が、帰り際には自分から握手を求めに行ったそうです。
自分が温かく受け入れられていることを、本能的に察したのかもしれませんね。
そして「姉をヨロシク!」という思いが伝わってくる話で、聞いた私もうるっと来てしまいました。
お姉さんの幸せを願う気持ちは、知的な遅れがあってもきっと誰にも負けないくらい、持ち合わせているに違いありません。

障害児(者)の弟の存在が結婚にどう影響するか、ウチの娘たちにとっても近い将来直面する(かもしれない)現実です。
私の息子が養護学校に入学したとき、遠くに住む義母のお母さん(息子のひいおばあちゃん)からお祝いが届きました。
当時夫(孫)は北京駐在で別居中、仕方なく私が電話をして(あとで手紙も書いたと思います)お礼を言いました。そこはとても格式の高い家で、もともと口をきくのも緊張する人でしたが、やけに冷ややかな対応だったのが印象に残りました。
ひいおばあちゃんはあとで義母に「どうして本人に直接お礼を言わせないのか」と不満を言っていたそうです。
義母は「私立の学校に入った」と説明しただけで、養護学校というのは内緒にしていました。私も、その点はぼかすようにと言われました。
障害児のひ孫が存在するなんて、たぶん亡くなるまでご存知なかったと思います。
遠くだったから隠せもしたけど、これがすぐ近くに住む人だったら揉めるのは必至。…離婚が早まっていたでしょう。

娘の交際相手やそのご両親と会ったとき、肩が凝らない相手でほんとうに安心しました。
自閉症の息子が自分から握手を求めることはない(と思う)けど、存在を否定されることなく平和裏におつきあいできたらと願っています。
posted by dashi at 00:01| Comment(0) | TrackBack(0) | 自閉症関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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