2007年08月11日

夏休み

毎年思うことだけど、マッタクいつまで続くんだろう、この夏休み。
学校の夏休みっていくらなんでも長すぎると思う。
長期の休みを利用して海外旅行するとか、田舎に滞在するような人にはいいだろうけど、大半の家庭では終わる日を指折り数えているんじゃないでしょうか。塾の集中講座を受けるぐらいなら、それを学校でタダでやってもらいたいもんです。
お母さんも仕事に出ているような家庭では、給食がないから昼食だっていいかげんになりそうです。
子どもたち(一人っ子なら一人)で留守番できないような小さい子や、ウチみたいな障害児を抱える家庭にとっては、夏休みは「じっと我慢の修行の毎日」…じゃないかしら。

ウチの息子は来春卒業だからこんな長い夏休みももう最後。一緒に堪能できればと頑張ってますが、いいかげんくたびれる。
ほっとくとクーラーの効いた部屋でごろごろして音楽を聴くぐらいだから、なるべくお手伝いをさせていますが、たいして時間稼ぎにもならない。
連れ出さないと一人では外出できないので、炎天下お供をすることになります。少しは運動もさせたいし、刺激もほしいです。
きょうは普通電車にのんびり乗って、(交通費の安い)東急東横線に乗り換えて終点の渋谷へ。渋谷に何があるかと考え、何年か前に行ったことのあるNHK放送センターにしました。初めてのところは自閉症の息子が警戒するので。
暑いので日陰をたどり、なるべく人の少なそうな通りを選んで行きました。きょうはこの夏最高の暑さだったそうで、さもありなんというところです。(NHKホールの脇を通ったら「思い出のメロディ」受付けをやっていました。夜テレビとラジオで生放送していた、アレです)

スタジオパークの自動販売機で息子は紙コップのカルピスを選び、長椅子にかけて飲むことにしました。
背もたれのない長椅子を二つくっつけたような場所の真ん中に斜めに寝そべっている子がいて、脇にリュックも置いてあります。
ずいぶん行儀の悪い子だなあと思いながら、ほかに空いた席もないので「ここ、いいですか」と声をかけ、リュックをちょっとずらそうとしました。
すると後ろにいた女性が「腕が伸びてくるかも、ぶつかるかもしれません」と言うので、ああそういうことかと事情がつかめました。
わかりました、と返事して腰を下ろしました。近くで見ると、養護学校によくいるタイプの子、おそらく息子のお仲間です。
「今動かせないものですから、どうにもならなくて」と横の人にも言っている声が聞こえます。
あらためて女性の顔を見ると、お母さんと言うには若すぎる。「ガイドヘルパーさんですか」と訊ねると「はい、そうです」と元気に返ってきました。

子どものことを「何年生ですか」と聞いたら、ちょっと間があって「19歳なんですよ」ということでしたから、ウチの息子と同じです。
目をつぶっていて顔はよくわかりませんでしたが、とてもその年齢には見えず、服装なども19歳の青年にしたら幼稚だったかもしれません。
(知的障害児に対しては親はつい、精神年齢に合わせて、子ども扱いしてしまいますね。ウチの息子も傍目には中学生ぐらいに見えるかもしれないなあと思いました)
その子はほとんど動かず、眠っているように見えました。「発作ですか?」と聞いたら、ヘルパーさんも慣れているようで「はい、これは、発作なんです」と冷静に答えが返ってきました。(発作のあとはみんな少し眠るようです)
発作のある子を家まで迎えに行って、おそらく楽しませようと(ドーモくんなんかが好きなのかも)NHKまで連れて来てくれるガイドヘルパーさんの存在は、お母さんにとってどれだけありがたいことかと思いました。
椅子を占領して眠ることに対しても、お母さんならとても恐縮して周囲に謝りまくっていたかもしれません。(そういう思いをしたくないから、自分ひとりでは連れ出さないという人もいます)

今回は、「仕事」と割り切ったさばさばした印象のガイドヘルパーさんの態度に、いろいろ考えさせられました。
高齢者の介護にしても、自分の親を見るのは嫌だ、という人は多いです。仕事でするなら、お金のためと割り切って我慢もするし、時間が来たら解放され、あとは忘れていられる。
親となるとそうはいきません、献身的に働いてアタリマエ、感謝どころかわがままを言って振り回されます。
(看護師をしている私の姉は、スープの冷めない距離で一人暮らしの義母を介護していましたが、「仕事に行く方がずっとラクやわ」と笑っていました。看護師だからプロと周囲は期待もするし甘えもしますよね。給料は出ないのに)
障害児相手も同じことです。親の場合は恩もあるし「先が長くないんだから」とカワイソウにも思いますが、子どもの場合は普通自分より先まで生きますしね、終わりがない。
ずっと自分で見るのは無理と達観して、他人に託すことに慣れるのもお互いのためかなとも思います。

私もこの夏は初めてガイドヘルパーさんのお世話になっています(ガイヘルさんも家庭もちが多いとかで、あまり利用できないですが)。他に地域活動センターの余暇活動で、4回はプールなどに連れて行ってもらえ、とても助かりました。
とは言っても長い長い夏休み、大半の日は私があちこち連れて歩いています。初めての路線バスに乗ったりとか、駆け抜けるだけの動物園とか。江ノ電はとても好きなようです(海が見えるから?)。
はるばるNHKまで行ってもキャラクターにも無関心、おじゃる丸(おなじみのはずだけど)のアニメは声を出すのですぐ退室。
嬉しそうに笑顔を見せたのは紙コップのカルピスを買うときのみ。NHKは通り抜けただけだったけど、普通電車にゆっくり乗れたし、運動にはなりました。
息子の学校は20日から授業再開なので、あと一週間の辛抱です。頑張らなくっちゃ。
posted by dashi at 23:49| Comment(0) | TrackBack(0) | 自閉症関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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