地中海東部のクレタ島南西沖100キロ、水深約2,900メートルの海底に、塩分濃度32.8%の塩水湖が発見されたそうです。
通常の海水は3.5%、死海でも25%ということですから、かなり塩分濃度の高い湖ですね。
水深2,900メートルから3,000メートルにかけての深さ100メートル、長さ80キロ幅1キロという規模だそうです。
地中海は600万年前〜500万年前に地殻変動で閉ざされて内海となった。このとき海水が急激に干上がって出来た岩塩層が、再び海洋とつながって沈んだあとで徐々に溶け出して海底のくぼみに溜まったと推定されるそうです。
時事通信、読売、産経の記事を総合すると、発見したのは東大海洋研究所とギリシャのエレニック中央海洋研究所の合同チーム。今年1月末から2月上旬にかけて調査船白鳳丸(約4,000トン)から深海作業ロボットを沈めて海底を調査しました。
深海作業ロボットのテレビカメラで撮影したほか、湖の縁の底から柱状の試料(直径15センチ、長さ4メートル)を採取。今月下旬から高知大海洋コア総合研究センターで分析するそうです。
地中海の成り立ちの解明のほか、高塩分環境下の微生物など新たな発見が期待されるとのことです。
太陽の光が届かない闇の中で、ものすごい水圧がかかるところでしょうに、4,000トンの船を沈めて調査するなんて日本もすごいなあと感心してしまいました。
春休みに息子と出かけた油壺マリンパークに、海洋深層水館というのがあったので見学してきました。
http://www.aburatsubo.co.jp/dswonder/wonder.htm
深層水は栄養分に富み細菌や汚染の心配もなくて、料理や酒醤油醸造に使うと美味しくなるとかで、一時はかなりのブームになりましたね。養殖に使われたりもしているようです。
こちらの深層水は水深200メートルまでの表層水の下の部分で、クレタ沖のような深海でもありません。
それでも展示してあった深層水は水温が低く(通年10℃前後。表層水は10℃〜30℃)、水圧(30気圧)がかかっている分濃度が高くて表層水とは混じりあわないのが色水でわかるように示してありました。
水深200メートル余りの深層水ですらそうなのだから、海底のくぼみにたまった塩分濃度の高い水が希釈されてしまわないのはわかるような気がしました。
この深層水館では、その深さでは太陽の光は届かない(水深200メートル以下は無光層と呼ぶそうです)ので館内も暗くしてある中、深層水に住む生き物(カニなど)も展示してありました。栄養があって雑菌の少ない環境ですが、引き換えに闇の中で一生を送る生物も可哀相な気もします。ほっといてくれと言われそうですが。
2007年04月12日
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