きのう団地の自治会で、介護保険の説明会をするというので出てみました。
私はいちおうヘルパー2級を持っているので介護保険については「習熟」しているはずなのですが、実際は習熟に程遠い。具体的な話を聞いて参考になればと思ってのことです。
用意した椅子が足りなくなってだいぶ追加するほどの人気で、関心の高さが伺われました。
息子を迎えに行かなければならないので私は途中で帰りましたが、おさらいという感じで勉強になりました。
この団地は畑だったところを開発して分譲したそうで、30年あまりの歴史があります。そのとき買ってよそから移ってきた人がほとんどで、二世帯住宅に建て替えて住み続けている世帯が多いようです。
住み始めは40代50代だった人たちも70代80代になっている計算ですね。
私も途中中断しましたがこの団地内で引っ越しながら20年あまり住んでいて、高齢者が多くなったなあと感じます。
昔少し離れたところにハングルを習いに行ったら、偶然すぐ近所の方とご一緒だったことがありました。きのう久しぶりに会場でその人を見かけたら、腰が曲がってすっかりおばあさんになっていました。
高齢者が多いから大多数は介護保険の対象になるはずですが、まだ使ったことがないという人も多いようでした。
講師として呼ばれていたのは団地の商店街にある事業所のケアマネージャーでした。老人ホームで介護福祉士として10数年、介護専門学校で講師として数年のキャリアがある人です。
その人の言葉で思わずソウダソウダとうなずいたのは、
「介護保険が成功したのは、皆さんの年金から保険料を天引きするシステムだから。取りっぱぐれがないんですよね」
たしかにそうです。国民年金みたいに未納ということはまず(ないとは言いませんが)考えられませんね。
それと、「税金はしっかり取られるけど、福祉は、こんなものがあるけどどうですか、と向こうから言ってくれることは絶対ありません。こういうことで困っているからなんとかしてほしい、とこっちから求めていかない限りサービスは使えません」。
これもその通りです。遠慮しないで相談に行って初めて知るサービスもたくさんあります。なにしろ、向こうは予算に限りはあるし、どうしても必要な人以外なるべく使わないでほしいんですから。
日本人らしく謙譲の美徳を発揮したり、役所は待たされるから嫌だとか、敷居が高く感じて敬遠する人は損するシステムですね。
切羽詰った人ばかりが使うなら予算は足りるかもしれないけど、予防給付の精神には反するように思います。
きょうある会合の席で、今年後半に開所する予定の福祉施設に関して、
「役所は、補助金をどんどん減らしているくせに、職員は増やせと言ってくる。看護師さんも置かなきゃならないんです。いったいどういうつもりだと考えて、わかってきました。セイショクを減らせと、そういうことなんですね」
といった発言があり、セイショクっていったいなんだろう、と一瞬考えてしまいました。続けて、
「セイショクなんか一人か2人で十分だろう、あとはみんなパートにしてしまえと、そしたら人件費も削減できるだろうと、こういうことなんですね」
と言われたので、ああ、正職かと気がつきました。
正規採用の職員を減らして、パートやアルバイトでほとんどの人員を確保するとしたら、そりゃあ安上がりにできるでしょう。
「コンビニと同じように考えてるんです」
と悔しそうに言われて、そういうことだろうな、ひどいこと考えるなあと腹が立ちました。
そこは、ウチの自閉症の息子も、私が高齢者施設に入るようなことにでもなったら、お世話になるかもしれない障害者入所施設です。
ちゃんと責任もって運営に関わる正規雇用の職員はほとんどいず、大半はろくに教育も受けていないであろうシロウト同然のパートばかり。そんな場所をついの住処として暮らす。いったいどんな生活になるのでしょうか。
オムツを替えてミルクを飲ませれば一日の大半は寝てばかりの乳幼児ですら、熱も出せばミルクも吐く。適切な迅速な判断がなければ命取りになることだってあります。
ノウハウの蓄積もないパート(ある人を確保するのは難しいでしょう)に、大人の障害者相手を、補助的な役割でなくて仕事の大半を任せてしまえ。安く上げろ。そうしろと役所が期待するのって、大問題だと思います。
正職でさえ悲惨な待遇の介護職を、さらにコストダウンしろと? 安すぎて日本人はやりたがらないからフィリピンから連れて来いって、そういう問題じゃないでしょう。
これでモチベーションを持って働ける人は、よほどボランティア精神にあふれた稀有な人だと思います。
つい先日、非正規採用の待遇を正社員並みに引き上げろと討論していたのは、どこの国のことでしたかね?
福祉、介護の世界が今後どうなるのか、ほんとに心配です。
2007年02月18日
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これは理想論的なので、
あまり参考にならないかもしれませんが…
現在の病院って、患者の診療や治療の対価を
お金(保険含む)で賄っていますよね。
そこで逆に、普段納付している保険料で病院を運営して、
診断&治療は基本的に無料。
むしろ、病気にならないような、
地域での活動をメインとする医師や施設が存在したら…
その施設としては、
その地域の病人が少ない程儲かる(!?)わけで、
そのほうが理にかなっているように思うのです。
もちろん設備を整えた
(ある意味お金のかかった)病院も必要ですが、
全体として病人が減るのなら、
そういう病院も少なくて済むように思います。
そういう動きは少しだけあるようですが、
まだまだ小さいようです。
そうですよね、病気になってから治すより、病気にしないように試みるほうが結局は安上がりだし、みんなハッピーだと思います。
予防給付というのもそういう考え方だろうとは思うのですが、元気な人は集めて体操させられるより、バスの無料パスをもらって好きなところに遊びに行く方が楽しいでしょうねえ。
高齢者のサロンで、吸わない、賭けない、飲まない健康マージャンというのがあるそうですが、私もやりたい!って思ってます(笑)。老後の楽しみ。
うーん、医療保険とか年金とか、福祉もどうなるんだろうな?
心配ばかりで楽しみなことがないですよね
ちょっと前、タバコ税を大幅にアップして値段を今の倍ぐらいにして、それを税源に予防医学を推進するなーんてこと、おおマジに考えたことがあります
実際日本のタバコは税率が低いって聞いたように思います
タバコ税が安いのは途上国が多いとか?
トーダイ卒は、もうちょっと頭使ってもらいたいね〜
昨日は千葉県の無認可老人ホームで虐待の告発があったし、まったく気の滅入るニュースばかりですね。
寝たきりになった老人の介護を放棄して死なせた妻と息子が不起訴になったり。私費の老人ホームに入れる金はない人が大半でしょうから、こういう事件はこれから増えるだろうなあと思いました。
小泉さんも安部さんも東大じゃないんですよね。小泉さんは慶応で阿部さんは成城?トーダイ出の官僚相手はやりにくそう(笑)。