2006年12月15日

スルー力

するーか、じゃなくて「するーりょく」。
スルーする(出来る)能力という意味で、主にネットの世界で使われているようです。数年前に話題になった「老人力」のような使われ方でしょうか。
スルー(through)を大辞泉(国語辞典)でひくと
「1.テニスで、ボールがネットの網の目を通り抜けて相手側のコートに落ちること」
とまず書いてあります。これが日本における原義なのでしょう。続けて、
「2.多く複合語の形で用い、通り抜けの、素通しの、の意を表す」
として『ドライブスルー』『フォロースルー』『シースルー』などの例が挙げてあります。ドライブスルーは定着していますが、シースルーなんて死語じゃないのかなと思いました(広辞苑にはあります)。
ネット用語のスルーはまだ正しい日本語として認知されてないようですね。

以前、私にはこんなことがありました。
あるQ&Aのサイトに書き込んだ私のコメント、何が原因か(どのコメントか)心当たりがないのですが、気に喰わなかった人がいたらしく、私のワルクチを2ちゃんねるに書き込んだようなのです。
私の質問に答える欄で「あなたのことが2ちゃんねるに書いてある」と教えてくれた人がいました。
「2ちゃんねるには行かないから見ない。でも書き込んだ人は相手が書かれたことも知らないんじゃつまらないだろうから、わざわざ教えてくれてありがとう」
と返事しました。書いた本人とは思わなかったのです。

ところが私の対応に怒ったのか面白がったのか、この人は私がコメントを入れたところ(全く無関係なところ)に現われては
「dashiは2ちゃんねるで○○(サイトの名)の寄生虫と呼ばれている」
などと書き続けたのです。3回ばかりあったでしょうか。
粘着質の生物にべたっとくっつかれ、振り払っても取れない、そんな気分でした。幸い管理のしっかりしたサイトなので、ばっさり削除されて終わりました。
相手が私を直接知っている人物だったら、実名や住所も、もしかしたら家族の名や履歴も2ちゃんねるで晒されたのかもしれないな、とちょっと不気味でした。
いじめ自殺の原因に「ネットで悪口を書かれた」というのを見かけると、この時のことを思い出します。

それにしても、何をもって寄生虫呼ばわりされたのか知りませんが、一度は私の質問の回答欄だったのでお礼の欄に「どうせなら寄生虫ババアと書けば」といなしたものでした。
でもこういう、あおるような行為(意図したわけではありませんが)はタブーらしいですね、ネット初心者だったので知りませんでした。ひどくなるといわゆる「炎上」「祭り」と呼ばれる状態になるのかもしれません。
一番最初のにも返事をするべきではなく、ひたすら無視が正しい対応でした。
ここで平然と無視を決め込めるのが「スルー力」がある人、ということですね。

「人生の大半の問題はスルー力で解決する」と断言する人もいますが、(http://0xcc.net/blog/archives/000133.html)それも一面の真理。周囲の雑音(?)を気にしないでわが道を行くことが出来れば、ストレスと無縁の幸せな人生かもしれません。
戦時中、ナチス全盛の時に「独裁者」を撮影したチャップリンなんか、スルー力が高そうですね。
やむにやまれぬ正義感から撮ったと言うより、極貧の出だし、怖いものがなかったのじゃないかと私個人としては思います。周囲が何を言っても意に介さなかったのでは、と。
チャップリンは、存分に仕事して、4回の結婚で5女6男ももうけています。1889年4月−1977年12月と長生きもしました。あれだけの映画を撮りながら、病気にもならなかったみたいですね。

スルー力と聞いて「あっしには関わりのないことでござんす」というフレーズを連想した私。
この決めゼリフの「木枯し紋次郎」が流行したときもこういう姿勢に賛否両論激しかったように記憶しています。(もっとも、<ちゃんの仕事は刺客>だからニヒルになるのも当然なのですが。ゴルゴ13も同じ)
袖振り合うも多生の縁。せっかく同じ時期にこの世に居合わせた仲間同士、見て見ぬふりは寂しいと思います。困っている人やいじめを見たらスルーしないで、自分に出来ることはないか立ち止まって考えてほしいですね。





posted by dashi at 23:50| Comment(2) | TrackBack(0) | 興味津々 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
私も ネット暦は長くないのですが、
寄生虫、というのは、ダメージを与えるに手っ取り早い決まり文句、というだけ、なのではないかしら。ほかにそういわれてる人を見たことが数回あるので。2ちゃんねるはめったに見ませんが。
理由があって言われたんじゃなく、誤解か何かで怒らせたんでは。

自分が言われたらショックですけど(あのサイトじゃないですけど私も中傷にあったことがありますから お気持ちは覚えがあります)
やっぱり その場では無視が正解、いった相手がついてこないようなよその場所か、現実の 自分をよく知ってる人に 誰かに「こんなことがあったの」「そんなあほな」と聞いてもらう、ほうがいいと思います。
あのサイトは、管理はしっかりしてますが、
見てるだけの人にも、土地勘のある人や、時間のある人なら、回答歴の多い人を特定することはできると思います。

私も、「自分の近所だな」「学歴、経歴、職業」「家族構成(子どもの年齢、所属など)」とわかってしまった相手がいます。こんなにご自分の事を書き込んで大丈夫かな?と、心配でした。特に、子どもや家族にめずらしい特徴があったりするとカンタンに、、、と思います。
自分はなんら悪いことはかいてない、と思っても、恨まれることってあるんですよね。
Posted by mm at 2006年12月17日 14:53
コメントありがとうございました。
まあ、ずいぶん前の話だし私のダメージはたいしたことないんですが。
それにしても「寄生虫が決まり文句」って、何と言うか、語彙が貧しいですね(笑)。ひとひねりほしい。
Posted by dashi at 2006年12月17日 23:34
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