2006年11月13日

絵手紙の愉しみ

きょう出先で郵便局に寄ったら、折よくロビーで絵手紙展をやっていました。
郵便局に来たついでに立ち寄ったものか、それともわざわざ足を運んだのか、けっこうな人出です。
絵手紙は老若男女・絵の巧拙は問わず自由に楽しめる、そして相手は喜んでくれる、実益も兼ねた趣味として人気が定着しているのだろうと思いました。
老親と離れて暮らしている人はもちろん、グリーティングカード代わり、病気入院のお見舞い、自分のリハビリのためなどと守備範囲は広そうです。お仕着せの「大人の塗り絵」よりずっと楽しそう。
ハガキに書けば50円で全国に発送、手軽でいいですね。

壁や衝立てに所狭しと作品が並べられていました。
奥の方には年季が入った人の作品なのか、星野富弘を彷彿とさせる力作もありました。似顔絵あり、外国旅行に材を取ったもの、ハガキでなく巻き紙状の「ふみ」もあります。
入り口には、何冊もの著書もある絵手紙作家・中井桂子さんの大きな墨絵も展示してありました。
それはそれで見事なのですが、初心者の作品っぽい素朴なものにもまたそれなりの味があり、趣味としては実に幅も奥行きも深いものだと思いました。

少し縮小してあるのかハガキよりひと回り小さいサイズの紙に、紙面いっぱいに絵が描かれその余白に思い思いのひと言が押し込まれています。
カニの絵に「蟹です」。
カタツムリの絵に「遅くてもいい」。
ひっくり返ったセミの絵に「おらあしんじまったぜ」。
カブトムシの絵に「甲虫も鳴くんだね」。
かぶの絵に「かぶのお漬けものおいしいよね 大好き」。
真っ二つにしたしいたけに「野菜の断面と対話する日」。
題材も言葉も「何でもいいんだなあ」とその自由さに感心しました。

彼岸花の絵に「曼珠沙華 何かをつかもうとする手のようだ」。
これは花自体の造形美もあってなかなか華やかな絵でした。
こんなのもありました。カボチャの絵に「実篤になった気分です」。
そうそう、と笑みがこぼれました。絵手紙は武者小路実篤の色紙を連想させますね。
と言っても、氏が亡くなってからもう30年になるそうなので、それダレ? の世界かもしれませんね。記念館のHPに絵手紙っぽい作品がありますのでどうぞご覧下さい(一番下です)。
http://www.mushakoji.org/saneatsu_shougai.html
こういう絵が、色紙のほかお皿や湯のみなどにもよく使われていて昔はおなじみでした。今から思うと絵手紙のハシリのような人でしたね、健在なら講師に引っ張りだこかもしれません。

この展覧会は「第13回 みなと・横浜絵手紙展ーヘタが魅力に変わるときー」と題して、11月7日〜13日、横浜港郵便局で開かれていたものです。
主催したのは「横浜港郵便局 絵手紙愛好会」。この郵便局ビルで2ヶ月に一度中井桂子さんを講師に迎えた講習会が開かれ、毎回定員を上回る申し込みがある人気で楽しく研鑽されているそうです。
会員が入院した時には仲間から毎日どっと絵手紙が届けられたそうで、さすがですね。
偶然立ち寄ったのですが、きょうは最終日。運良くこの展覧会に出会えたのはいい経験でした。私も描こうかな〜とホームセンターに寄り文具売り場のハガキを物色した次第。
近くで開催される機会があったら、皆様も是非お出かけ下さい。
posted by dashi at 22:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 趣味 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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