慣用句が誤った言い方、使い方をされる例はよくありますが、「怒り心頭」に続く言葉も、誤用の「怒り心頭に達する」と思い込んでいる人が7割を超えているそうです(文化庁調査)。
http://www.nikkansports.com/general/f-gn-tp0-20060726-66397.html
私も普段、「怒り心頭」という言い方はするけれど、「怒り心頭に発する」と正しく言った事はないような気がします。
「発する」と知っている人はわずか14%ということですから、悪貨は良貨を駆逐するじゃないけど、いずれ「達する」も<誤用>と注釈つきで辞書に載る日が来るのかもしれません。
さて最近は怒り心頭に発する事件が次々と起こりますが、中でも私が一番許せないのがパロマ湯沸かし器の事故です。
百歩譲って、製品には何の欠陥もなく不正改造で事故が起こったにしても、最初の死亡事故が起こった時点でパロマは迅速で適切な対応、厳しい再発防止策を取るべきでした。
同じような事故がまた起こるかもしれない、と関係者の誰も考えなかったのでしょうか?
一酸化炭素は無色無臭、わずかな濃度で死に至らしめる危険なものであること、安全装置が作動せずに不完全燃焼に気づかなければその一酸化炭素が発生することを、ガス屋の元締めが知らないわけはないでしょう。
自分たちが作っている器具が、恐ろしい殺人マシンに化す危険があるという認識が、ほんとうに、なかったのでしょうか? 殺したと思わなかったんでしょうか。
死亡事故の報告が入る度に、良心は痛まなかったのでしょうか。
不正改造をしたヤツが悪いんだ、ちゃんと換気をしなかったからだと、歯牙にもかけなかったのでしょうか? 事故が続発するのをどうして指をくわえて見ておれたんだ、と遺族ならずともつるし上げたくなりますね。
警察も、一酸化炭素中毒死と把握しておきながら、どうしてもっとPRしてくれなかったんでしょう。管内で続発しない限りは気にならないんでしょうかね? マスコミにちょっと流せば防げた死もあったでしょうに。
不正改造だけではなく、製品自体にも問題があったこと。問題があるのを認識しておきながら、法で定められている7年を過ぎたら修理用部品の製造を打ち切っていたことも明らかになりました。
決して安くはない給湯器の寿命を7年と見るお役所仕事にも呆れますが、おそらく修理の需要があることは承知の上で、利用者のことは考えずに部品製造を打ち切るという企業姿勢には、信じられない思いです。
なるべく買い替えずに修理して長く使いたいと考えるのは、消費者として当然ではないでしょうか。
修理しようにも部品がないなら、応急処置で間に合わすしかない、そう望まれる場合も多いと思います。不正改造はそういう背景で行われたのではなかったのでしょうか。
刑事事件としてパロマに問えるのは業務上過失致死傷の罪だけで、それも大半は時効にかかっているとも聞きます。
民事で争うしかないらしいですが、「カネなんかいらないから息子を返せ!」と叫ぶ遺族の姿が見えるようです。
社名となったPalomaはスペイン語で鳩のことだそうです。平和のシンボルとして愛されている鳩に、平和で豊かな暮らしの願いをこめて決定したそうですが、今となっては白々しく聞こえますね。
パロマはアメリカのガス会社を吸収合併(?)して、アメリカでは給湯器は40%のシェアがあるそうです。今回、謝罪せずにまず「不正改造をしたからだ」と主張したのは(シンドラーエレベーターを彷彿とさせます)、アメリカナイズされていたからなんでしょうか。
日本ではリンナイに次ぐ20%のシェアということですが、上場もしていない同族会社。閉鎖的になっていたという事情はあるかもしれませんね。
こんな非良心的な企業に見殺しにされた人の無念を思うと、ホントに怒り心頭です。
以下余談、社名について。
日本で給湯器40%のシェアを持つリンナイ。社名の由来は、創業者「林」兼吉と「内」藤秀次郎の名前から。
No.3のノーリツ。昭和26年に創業者太田敏郎が、植松清次が開発した家庭用風呂「能率風呂」の製造を手掛ける「能率風呂工業」を興し、昭和43年に社名を「ノーリツ」に変更したそうです。
2006年07月26日
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>今回、謝罪せずにまず「不正改造をしたからだ」と主張したのは(シンドラーエレベーターを彷彿とさせます)、アメリカナイズされていたからなんでしょうか。
アメリカにいたときは、「リコール」といっていたようですが、製品の欠陥がみつかったとか、部品の交換(無料)のお知らせは頻繁にありました。ダッシュボードの部品のはずれが出ましたとか、命にかかわらない部分でもよくお知らせが来ていました。
ベビーカーやおもちゃなど、買った人が不特定多数のものは、
郵便局などにも 張り紙で告知されていました。
「アメリカ製品はよく壊れるのかな」と思う一方、「正直にこうやって告知するのは日本にはないかも」、と思ったことでした。そのあと、松下でしたっけ、すごく丁寧に対処してましたね、不祥事の後の対応で、逆に信頼やファンを増やせるとも思いますがどうでしょうか。
ベビーカーでは何年か前にリコールがあったようでしたね。
企業の好意でやってくれるのではなく、やる義務があるからだと思いますよ、放置したら罰則があるのでは。消費者生活センターとかが目を光らせているのでは?
でも、日本製の商品に欠陥が少ないのも常識だったと思いますよ、少し前までは。安い外国産製品が増えたころ(海外に工場をさかんに作り始めたころ)から崩れたかなという印象です。
コメントありがとうございました。