2006年05月10日

怖い映画

娘が借りて来たDVD「True Calling」(アメリカの連続テレビドラマ)というのは、 勤務初日に死体安置所で一人夜勤する若い女性研修医の話でした。
32体の死体以外は誰もいないはずの安置所から「助けて」と声がする。
女性は人気のない安置所の中を歩き回り、声の主を捜します。引き出し式のロッカーの扉を開けて、死体を調べたりします。
「怖くないのかなあ」と娘が嘆息するのに、
「死体は怖くないよ、動かないし。生きてる人間が一番怖いんだから」
と、どこかで聞いたようなセリフを口にした私。
スチール製ロッカーの扉の向こうに隔離された死体というのは、かつて大江健三郎の「死者の奢り」で描写された<ホルマリン液の水槽の中で浮き上がる多数の死体>とはずいぶん待遇(?)が違うなあと思ったりしました。
私も若いときなら怖く思うシーンかなと考え、ちらっと映る死体に「あれはホンモノの俳優さんだな、こっちは小道具さんが作ったかな」なんて雑念にとらわれ、どうも入り込めませんでした。

怖いと言えばスティーブン・キングかと思いますが、「シャイニング」にしても見る人それぞれでツボは違うようです。奥さんの顔が一番怖かったというジョークも聞きました。
頼りとする存在のはずの夫が狂っていると悟ったとき(タイプライターで打った、小説のはずの原稿に同じセンテンスがエンドレスで並ぶ)の妻の怖さには、私も鳥肌が立つ思いをしました。
夫はついには妻や幼い息子の命まで狙って追いつめて来る。密室に閉じ込められた妻を追いかけて、斧で扉を叩き壊して顔を突き出すシーンもそうとう怖かった。(ジャック・ニコルソンは名優です!)
幽霊のシーンの方が怖いと言う人もいますね。

「危険な情事」のグレン・クローズも怖かった。ストーカーの怖さですね。
アリーmyラブの中で、アリーがこの映画をテレビで見るシーンがあって、グレン・クローズに「やっちまえ!」と叫びます。女性を遊び相手としか見ない男が許せないのですね。
いくら許せなくても、興奮すると殺人を応援するような言動をすること自体、人間って怖いなあと思ってしまいます。
クリント・イーストウッドが初監督した映画もストーカーに狙われる話でした。危険な情事ほど怖くなかったのは、やはりグレン・クローズの迫力勝ちでしょうか。
迫力と言えば、ミザリーのキャシー・ベイツ、キャリーのシシー・スペイセクも怖かった。
……どうも古い映画ばかりで恐縮です。最近のはあまり怖くないのは、私のトシのせいでしょうか。
posted by dashi at 23:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 趣味 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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