2010年03月13日

グループホーム

また、高齢者グループホームの悲劇です。
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/donai/220412.html
2006年の長崎県大村市の火事では7人、今回も同じく7人の高齢者が亡くなりました。認知症の高齢者ばかりのグループホームに、世話をする職員は夜間は一人だけですから、いざ火事となると大惨事です。
たった一人では全員の誘導も出来ないでしょう。呼んだらハイと従ってくれ、危ないと察して素早く逃げる人たち相手ではないです。
ましてや今回のように24歳という若い職員ではおそらく経験不足、修羅場をくぐったこともないのでは。消防署に電話するのが精一杯で、落ち着いた対応とはほど遠かったのではないでしょうか。
かといって、職員を複数配置するほどの予算があるわけがない。

高齢者のグループホームで働いていた人の話では、予算がないからしわ寄せが食費に行き、食事が非常にまずい。いずれグループホームで働きたいと思っていた私はかなりショックを受けました。
食事が唯一の楽しみという高齢者も多いと思いますが、そういう人にとっては悲しすぎる余生です。(戦争をくぐった世代ですから贅沢は言わないかもしれませんが…。文句を言わない認知症の人相手だとますます助長されるかもしれませんね)
家庭的な環境で老後をおくれるパラダイスのはずが、現状は厳しいです。
そんなところばかりではないでしょうが、どんなに良心的にやろうと思っても、職員の人件費(薄給)や建物の賃料(自前は少ないでしょう)に水道光熱費を払うと、グループホームの経営は苦しいだろうと思います。

今回の火事、スプリンクラーがあれば初期消火できたかもしれませんが、スプリンクラー設置にはカネがかかります。(100万以上だったと思います)
ウチの息子が通っている法人では自閉症者用のグループホームを展開してくれています。長期の借り上げで焦げ付く心配はないので、建物を貸してくれる大家さんは案外多いそうですが、全然需要に追いつかない。グループホームは毎年赤字なので、どんどん作るわけにもいかないようです。
今ある物件にスプリンクラーを設置する費用を大家さんに負担してもらうのは難しいため、既存の建物を借りるより、こちらの希望どおりに建ててもらう方法をとっているそうです(あとから設置するより安い?)。
大村市の教訓が生かされるのはいいことですが、その分赤字が増えていくのも困ったものです。

私も訪問ヘルパーとして大きな家に一人暮らし(または独り者の子どもと同居)の高齢者のところに行くたび、グループホームに入れたら三食きちんと摂れるから助かるだろうと思っていましたが、それも賭けなのかなあと考えてしまいます。
学生の寮みたいに寮母さんが常駐していて、自宅を売却しなくても年金で利用できるくらい安価で、個室で美味しい食事つきという大規模な施設が、まだしっかりした高齢者むけにたくさんあったらなと思います。(あることはあるようですが、ごく少数)
posted by dashi at 22:35| Comment(0) | 社会問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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