2009年02月26日

障害者団体割引郵便

私が以前役員を務めていた自閉症関係の団体では、障害者団体割引郵便を利用して、会員その他に毎月会報を郵送していました。
私はその会報の編集担当でしたが、編集したものがちゃんと印刷されているか確認し、それが発送されるのを見届けたい思いもあって、特に用がない限りは発送作業を手伝いに行っていました。
宛先は会員・賛助会員のほか、ほかの障害者団体や養護学校など5〜600部だったでしょうか。(今はまただいぶ増えているようです)

発送担当の役員さんたちが、第三種用に(中が見えるように)上を3分の1以上切り取り、宛名をプリントしたシールを貼った角封筒を、会員・賛助会員・非会員ごとに分けて、前もって用意してくれます。封筒には団体名を印刷し、低料第三種郵便物であることを明記しなければなりません。
発送の日には、数が少ない賛助会員や非会員用を先に片付けたあと、会員用の区ごとに分けられた封筒に、会報を入れてセロテープで封をします。
一部は区の中でも郵便番号が二種類あり、そのときは分けて、それぞれの区ごとに輪ゴムをかけます。
封入作業が終わったら封筒の数を数え、郵便番号ごとに細かく記入した一覧表とつき合わせて徹底的にチェックしていました。一覧表は郵便局に提出するもので、数が一致しないと受け付けてもらえないのです。

中身が入ってカサの増えた角封筒を、大きな紙袋や段ボール箱に詰めて、手分けして郵便局まで運びました。
郵便局も好きなところに行けるわけではなく、必ず登録した局に行かなければなりません。
そこで必要書類を出し、数のチェックを受け(全部のチェックはしないと思います)て料金を支払い、完了となります。
郵便局の窓口が混んでいるときには職員の手が空くまで待たされますし、実に手間のかかる大変な作業でした。
その日に一斉に発送したもの以外に、同じように送りたい相手があったとします。印刷物対象の第三種よりも、障害者団体用はさらに安くなると知った私が、他の局から出そうとして、それはできないのを知りました。

郵便局が限定されるだけでなく、そもそも認可を受けるのが大変のようです。
いくら障害者団体といってもある程度の人数や実績のない団体ではダメで、シビアな審査に通る必要があったように聞きました。お金のない団体だから発送費が安いのはありがたい、何が何でもと当時の役員さんたちが尽力してくれたようです。
不備が見つかったら認可を取り消される(恐れもある)とかで、かなり神経質に処理されていました。
このように障害者団体割引郵便は、とても面倒でハードルが高く設定してある割引制度です。
この割引制度を悪用して、あろうことか健康食品や化粧品のダイレクトメール発送に使っていた業者(広告代理店)が、摘発されました。
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/090226/crm0902260206004-n1.htm

世の中には、儲かるとなったら善悪関係なしに飛びつくダニのような人間もいるのだと腹立たしく思う一方で、この制度をそんなに簡単に悪用できるはずがないと、確信してもいます。
福祉施設の名前を借りたぐらいで容易に認可されるとは思えないし、中身だって毎回チェックすることになっています。第三種印刷物の指定も受ける必要があるし、障害福祉に無関係な内容物がいつまでも見逃されるはずもない。ろくにチェックしなかったという、職務怠慢だけで長期にわたってくぐり抜けられたとは思えません。
その郵便局と特別な関係がなければ、言い換えると郵便局内部に協力者がいなければ、こんなに大掛かりな悪用はできなかったはずだと思います。
posted by dashi at 22:41| Comment(0) | 社会問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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