2009年02月04日

誰も守ってくれない

話題の映画「誰も守ってくれない」を見てきました。
水曜日は女性だけ1,000円になるレディスデーなので、それをねらって今日行った次第です。
あまり当たっていないという話ながら、私の行った映画館は(とても小さいところですが)7分ぐらいの入りという感じ。レディスと呼ぶにはちょっと照れくさい(私もその一人ですが)オバサンがほとんどでした。
駅とデパートやスーパーに隣接しているという立地の良さもさることながら、やはり1,000円という値段がものを言っているのでしょう。映画はもっと安くしたほうが客は入って、結果的に収益は増すんじゃないのかなと。レンタルのDVDが百円玉2つ3つで借りられる時代に、一本1,800円は高すぎると思います。

閑話休題。
それはないでしょ、と言いたくなるようなシーンもありましたが、重いテーマをテンポよく一気に見せる、なかなかの秀作だと思いました。
18歳の少年が幼い姉妹を殺した罪で逮捕され、その15歳の妹を保護する任務を与えられた刑事の話です。何から保護するか? 加害者の家族も同罪ともみくちゃにして断罪しようとする世間、特にマスコミからです。
そしてこの映画の着目すべきは、ネットの暴力の恐ろしさを不気味なくらいリアルに映像化して見せてくれるところです。ネットの掲示板で実名、住所・学校に顔写真までさらし、逃避行先に押しかけて画像を流す。
保護すべき未成年の容疑者はおろか、中学生の妹に対してまでプライバシーを容赦なく暴いてしまう、その鬼畜集団と化した匿名性が助長するあざとい暴力(実際に暴力もふるいます)には、戦慄と激しい怒りを覚えます。

まだ犯人と断定されたわけでもない段階で、犯人と決め付けて動く捜査機関。(冤罪だったらいったいどうしてくれる、取り返しはつかないぞと思いました)
息子が逮捕されて動揺している両親に高圧的な態度をとり、「保護のために」と一方的に離婚・再婚を経て妻の旧姓に改姓させたり、妹の教育義務を免除する措置を取ったり(実際にはあんな滅茶苦茶なスピードで行われることではないと思いますが)、拉致するような勢いで妹を引き離す。
兄がむごたらしい殺人を犯したことを(たぶん)知りながら、そのことには何の関心もないように見える。母親が自殺したと知ると刑事を責めて泣きわめく妹。
自分の立場を全くわきまえない、無礼で自分勝手な行動。
15歳は子どもだからあんなものかと思う一方で、この妹に感情移入出来なかったのは、私にも「加害者の家族断罪を肯定する気持ち」があるのかもしれないと思ったりしました。

もう社会復帰を果たしたという、酒鬼薔薇の家族はどうなったのでしょう。いくらも年の違わない弟もいたはずです。母親の旧姓にしてひっそりと暮らしているのでしょうか。
宮崎勤(死刑執行されましたね)にも妹が二人いて、婚約中だった一人は自殺未遂したという話です。地方の名士だった彼の父親は入水自殺したのでした。
それにしても、裁判の席で被害者の家族が涙ながらに極刑を求めたら、お涙頂戴に弱い人なら躊躇なく死刑の判断に傾くかもしれません。専門の訓練を受けていない、法的な予備知識のない素人に判断を委ねていいのか、裁判員制度は時期尚早では…。そのことも考えさせられた映画でした。
posted by dashi at 23:20| Comment(3) | 趣味 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
 こんにちは。再度おじゃまします。
 「レディスデー」って言うのに,なんで「ジェントルメンズデー」じゃなくて「メンズデー」なのか,ふと不思議に思いました。
 それはともかく,この映画はまだ見ていませんが,僕としては興味あるテーマなので,いずれ見に行こうと思っています。事前に予告編などを見聞きしていましたが,未成年の被疑者の家族を執拗に追い回すなんて,いくらハレンチなマスコミでもそこまではしないと思うので,このストーリーの現実性は疑問でした。でも,ネットで暴力を受けるというのは,たしかにありそうで怖いですね。
Posted by かば at 2009年02月05日 00:40
こんにちは、コメントありがとうございました。
これから映画を見る予定の方にとっては、ネタバレで迷惑な内容でしたね。これくらいは予告編でやったかしら。
15歳の妹にフラッシュをたくという行為、犯罪になりそうですよね。でも今ならやる社もあるかなと思いました。
是非ご覧になって、ブログに感想をアップして下さいね^^。
Posted by dashi at 2009年02月05日 17:15
おじゃまします

報道されない、国籍法改正案、人権擁護法案 外国人参政権 国立国会図書館法改正案、沖縄ビジョン

大手メディアは、圧力に屈しているので日本人のための報道をしていません。「麻生政権の実績」「安倍政権崩壊の真実」「韓国はなぜ反日か」で検索推奨、テレビで報道されない重要な情報を伝えるチャンネル桜も、ネットで無料で視聴できます。視聴者のコメントを投稿された画像に書き込めるニコニコ動画デイリー政治も、真実を知る人の民意が、確認できます。
最近では超人大陸コンテンツという政治家サイトに西川議員が、「真実の報道をしない今のメディア」をあげました。


日本の将来に関わることです。

麻生さんを叩くマスコミの正体はこちら

http://blog.goo.ne.jp/nakagawasake
Posted by l at 2009年02月06日 08:30
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