2008年12月04日

「ゾウさん」

最近、息子は落ち着いていて好調です。
通っている施設でも、自動車部品の組み立て(かなり細かい作業のようです)を頑張って、少しは世のため人のためになっているようです。(この不況で受注の仕事が途切れないのを祈るばかりです)
もともと300ピースのジグソーパズルを一気に仕上げるなど、わりと長時間の集中力はある方なので、本人がその気になりさえしたらそこそこ仕事も出来るんじゃないかと思っています。

正直なところ、私はもっと早く今の状態になれると楽観しすぎていました。
自閉症者が環境の変化に弱いとは知っていましたし、幼い頃転居を重ねたのには可哀相なことをしたと思っています。が、新しい環境に適応するのにこれほどの時間がかかるものだとは…。
自閉症に対しおそらく最高の環境のところ(例えば、落ち着かせるための部屋が用意されてたり、構造化が徹底しています)だし、スタッフも専門の教育を受けていてノウハウと理解がある。ここなら大丈夫と安心しすぎて、覚悟が足りなかったと反省しています。

今でもたまに服を破りますし、封筒や書類をシュレッダーにかけたがるので、大事な書類はすべて隠す(何をどこに隠したか忘れることも…)など、頭痛の種は健在です。
封筒をのりしろから開いて解体?するのが面白いらしく、茶封筒を見ると(内容にはもちろんお構いなし)すぐ破るので、郵便物を先に見つけられないよう気をつけています。
一昨日は切手シートを破られそうになって慌てました。そのうちお札をやらないかと密かに心配しています。
まあでも、今のところ大過なく過ごしています。

私の入浴中、隠した書類を探し回るのを防ぐために、娘に息子を見てもらっています。
その時に文字の書き取りや、娘の絵を真似して描かせる、というのをやってくれています。このごろは精神的に落ち着いたからか、嫌がらずにやるようです。
文字は、見ていると筆順も滅茶苦茶だし形をなぞっただけで意味もわからないのですが、自分の名前だけは漢字でも読み書きできるようです(学校で練習したから)。
絵の方は、もとの娘の絵と比べると失笑ものですが、何を描いたか判明できるようになって来ました。

スヌーピーの絵を描いたので、「これ誰?」と聞いたら「スヌーピー」と答えました。おおっ、わかるのかと嬉しくなった私。(素直に嬉しく思える自分も嬉しいです)
娘に話したら「ゾウさんの方がすごいよ」。そう言えばきのうゾウの絵を描いていて、聞いたら「ゾウさん」と答えたのでした。
デフォルメされたゾウでなく動物園のゾウでも「ゾウさん」と言えるのか、今度実験しなくては…。
オウム返し以外では「さようなら」「トイレに行ってきます」と、「○○(職場の名)に行くよ」と声をかけられたとき「頑張ります」と返事するぐらいしか口をきかない息子ですが、言葉の便利さに目覚めたとき使える語彙は、案外内蔵しているのかもしれません。
posted by dashi at 23:03| Comment(2) | 自閉症関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
久しぶりに息子さんのご様子を聞けて嬉しいです。しかも落ち着かれたとのこと、何よりです。うちの子も、ようやっと小学校に慣れたと思ったらもう卒業、また引越しです、しばらく荒れるんだろうなあ…。必死で適応しようと葛藤してるのだと思うのですが、混乱している子を見るのは、つらいし、こちらもとっても疲れますよね…。混乱の先に成長の跡が見えると信じてます。
Posted by mm at 2008年12月08日 09:45
>mmさま
コメントありがとうございます。ゆうべからコメントがあるはずなのに表示されない状態が続いていて、今編集画面のコメント一覧で読んだところです。Seesaaの問題だと思いますが、返信を打ったらどうなるか試しています。
Posted by dashi at 2008年12月09日 20:12
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