2008年09月21日

メラミン混入

こともあろうに赤ちゃんの飲む粉ミルクに毒物混入とは。
私は3人の子をほぼ100%母乳で育てましたが、それは母乳が足りるほどに出て、常にそばにいてやれる幸運な境遇だったからできたことです。
長子が生後5ヶ月のとき九州から広島に引っ越して、その疲れから一週間ばかり母乳の出が悪くなり、ミルクを受け付けない子に夜泣きされたときはとても困りました。そのまま出なかったら、子どもも私も妥協して粉ミルクになっていたと思います。
外に出て働いていたり、母乳が出ない母親は粉ミルクに頼るしかありません。私の田舎では昔(終戦直後ごろ?)、粉ミルクを入手できずに米のとぎ汁で育てられた赤ちゃんがいたけれど、育たなかったそうです。
誰でも買える値段の、母乳とそう遜色ない栄養価の粉ミルクが普及したことで、栄養不良のために命を落とす乳児は激減したと聞いたこともあります。今も開発途上国では粉ミルクの援助を受けていると思います。

中国のメラミン混入事件。
(ちなみに、日焼けで増えるのはメラニン色素)
牛乳を水で薄めて出荷したら、蛋白質の量が基準に満たず買い取ってもらえなかった。だからメラミンを添加して蛋白質の含有量を増やした、ということのようです。
http://news.goo.ne.jp/article/jiji/world/jiji-080918X624.html
メラミン混入、3年前から=牛乳仲買業者が不正−中国・汚染粉ミルク
2008年9月18日(木)20:30
 【北京18日時事】中国で汚染粉ミルクによる乳児の腎結石が最初に判明した乳製品メーカー「三鹿集団」(河北省石家荘市)の事件で、同省の楊崇勇副省長は17日、水で薄めた牛乳に有害物質メラミンを混ぜてたんぱく質含有量を高める不正が2005年4月から行われていたことを明らかにした。18日付の中国紙・21世紀経済報道が伝えた。
 楊副省長は「不正の張本人は酪農家から牛乳を買い集めて、乳製品メーカーに売る業者。酪農家はむしろ被害者だ」と指摘。逮捕された容疑者の供述によると、メラミンは水に少ししか溶けないが、牛乳の温度を上げて、クエン酸ナトリウムや油などを加えることによって、メラミンを大量に混入していたという。
 同省公安庁は酪農家、仲買業者、乳製品メーカーすべてを対象にメラミンなどの有害物質がないか調査を開始。有害物質を違法に取引する業者やインターネットのサイトの取り締まりも始めた。
 

なおこのメラミンという物質は、昨年ペットフードに混入されて、中国製品不買運動などの騒ぎにもなったものです。
こちらのサイトに詳しい説明があります。
http://www.pref.aichi.jp/eiseiken/3f/melamine.html
メラミン添加によるペットフード原材料の擬装
2007年6月7日
5月8日、中国の国家品質監督検験検疫総局は、江蘇省と山東省の2社が製造して北米に輸出されたペットフード原材料に、メラミンが違法に添加されていたと発表しました。 米国とカナダでは今年(注:2007年)3月、これらのペットフードを食べた数百匹のイヌとネコが原因不明で死亡したため、米国食品医薬品庁(FDA)が追跡調査した結果、中国から輸入された小麦グルテン中にメラミンを検出したことから、中国側に調査を依頼していたものです。(以下略)

その後、普通に売られている牛乳や乳製品にも含まれていることが判明し、日本では日清医療食品(紛らわしい社名ですが、日清食品とは無関係だそうです)の給食に提供された丸大食品製品の判明など、事件はかなり広がりそうな勢いです。
http://www.47news.jp/CN/200809/CN2008092101000252.html
 丸大食品製、3000施設に納入 給食業者通じ菓子30万個

 丸大食品(大阪府高槻市)が有害物質メラミン混入の恐れがある5商品の回収を始めた問題で、対象の菓子約3万袋(約30万個)が給食大手の日清医療食品(東京)を通じ、業務用として病院や老人保健施設など全都道府県の計3054施設に納入されていたことが21日、分かった。業務用ルートが判明したのは初めて。
 またスーパーなど一般消費者向けの出荷数が、既に明らかになっている2800袋を含め、少なくとも1万5000袋近くに上ることも分かった。
 商品の消費地は全国に及び、出荷数も急増。中国で死者まで出したメラミン混入事件の影響はさらに広がった。
(以下略)

それにつけて思い出すのは、10数年も前のことになりますが、日本から8月に引っ越した北京で売っていたジュースのことです。
暑い上に雨がほとんど降らないためカラカラの気候でのどが渇くのに、飲み物の自動販売機がなくて、外出先でとても困りました。中国人は当時(今はわかりませんが)冷たい物を飲む習慣がなかったので、冷やしてある物は売ってなくて、飲めるのは専門の飲食店だけでした。
道端によく、琺瑯びきの洗面器に黄色いジュースの瓶(日本のプラッシーみたいなの)を入れて売っている人がいました。
一見美味しそうに見えました。まだ小さかった私の子どもたちはそれをほしがるのですが、父親に厳しく禁止されていました。衛生的に問題がある(生水を使っている)のと、着色料で色をつけただけの水だから、という理由でした。
そして、そのジュースを飲むと病気になる、という噂もありました。
瓶は開封できるから危ない、ということで、缶入りの生ぬるいサイダーをよく買って飲んだものです。

牛乳も、一般に売られているビニール袋入り(ストローを刺して飲む)はやめるように言われ、紙パックのものを買っていました。水で薄めてある(栄養価が低い)という噂でした。
今思うと、牛乳を水で薄めてメラミン添加というのは、ずいぶん昔から行われていたんじゃないかと疑いたくなります。
北京オリンピック、パラリンピックの成功(いちおう?)に水を差す今回の事件、いったいどこをどうすれば中国の食の安全が守られるようになるのかと、情けなさにため息が出る思いでいます。


posted by dashi at 23:39| Comment(2) | TrackBack(1) | 社会問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
■<WorldNow>外国産牛乳を買い求める中国人たち―今後システムを変えない限り頻繁に起こり続ける不祥事!!

こんにちは。中国のメラニン牛乳、とんでもないことになっていますね。日本での汚染米もそうですし、中国のこの問題でも、やはり古いものは完全に制度疲労を起しているのだと思います。今後新たなシステム作りが重要になってくると思います。しかし、この新たなシステムづくり日本はさておき、中国は非常に難しいです。おそらく、そのまま放置され、社会不安を増幅し、中国の崩壊を助長することになるものと思います。詳細は是非私のブログをご覧になってください。
Posted by yutakarlson at 2008年09月22日 12:48
コメントありがとうございます。
メラニンじゃなくてメラ「ミ」ン牛乳ですね^^。
終戦後の日本でも、メチルアルコールを安い酒として販売し、飲んだ人が失明する(目散るアルコール、と揶揄)という事件はたくさんあったそうですけどね。現代でもミートホープや三笠フーズがとんでもないことをやってくれて、あまり大きなことは言えません。
中国は、オリンピックも開催できるような国になったのだから、モラルも一流になってほしいものだと思っています。
Posted by dashi at 2008年09月22日 17:25
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メラミン混入 丸大食品
Excerpt: メラミン混入菓子病院など3000施設に納入日刊スポーツ丸大食品(大阪府高槻市)が有害物質メラミン混入の恐れがある5商品の回収を始めた問題で、対象商品の菓子約3万袋(約30万個)が給食大手の日清医療食品..
Weblog: 中国公安省 混入 可能性 28日 中国製 低い 
Tracked: 2008-09-22 05:52
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