2008年07月02日

可愛くてたまらない

先月、中三になるジヘイくんのお母さんと会う機会がありました。子どもが同じ学校に通っていて、スクールバスのポイントも同じだったので、よく顔は合わせていた人です。
その子がまだ小学部のころ、とても偏食がひどくてお母さんは悩んでいた。先生からdashiさんの子もそうだったヨと教えてもらったとかで、相談を受けたことがありました。ウチはわりと自然に直ったので、偏食克服の例としては理想的だったようです。
身体が大きくなるとおなかがすいて食べるようになるよ、と笑いながらちょっとしたアドバイスをしたのだと思いますが、それからもう7.8年は経つでしょう。
今回「あのときは…」とあらためてお礼を言われて、そう言えばウチの息子は頑固な偏食もあったっけ、と思い出しました。

このお母さんが、最近、行きつけの床屋さんに息子を連れて行ったら、散髪が終わったあとスタッフに取り囲まれて吊るし上げ(?)に遭ったという話をしていました。
もう何年も通っているのに、何も成長していない。こんなことでどうするんだ、このまま大人になったら困るじゃないか、といった感じに責められたそうです。
(具体的にどんなことを言ってるのかよくわかりませんでしたが、例えばお母さんを通じないと指示に従えないとか、そういったことでしょうか。おとなしい子だから床屋さんの仕事はちゃんとさせていたようです)
お得意さんに向かって言語道断、とんでもない床屋だと私は腹が立ちますが、
「同じようなお客さんでひどい目に遭ったんでしょうか、障害児にはもう来て欲しくなかったんですね。今までずっと我慢してたんでしょう」
と寛容なお母さん。

そして、取り囲まれて口々に責められていたとき、
「この子はこの子なりに成長しているんですよ。私はこの子が可愛くてたまらないんです」
と答えた、そうです。残念ながら、
アンタが可愛くったってしょうがないだろう、年取ったらどうするんだ、
と口撃は止まらなかったようですが…。
可愛くてたまらない、って言ってもらえるとは、なんてシアワセな子だろう! と私は感動してしまいました。
一人っ子というせいもありますが、よく親子三人で活動する仲のいい家族のようです。
別れ際に「先週、モンゴルから帰ってきたんですよ」と聞いてびっくりしました。聞けば、毎週馬の講習(親子一緒)に行っているとかで、その仲間でツアーを組んでモンゴルへ馬に乗りに行ってきたそうです。
自閉症児の療育に有効(らしい)といわれるものはいくつかありますが、乗馬もその一つのようですね。
彼女の場合は子どもをなんとかしようと必死なのではなくて、家族三人で純粋に「とっても楽しかった」そうです。
モンゴルの平原を馬で駆け回って、「ここでずっと暮らしてもいいなあ」と思った、と笑っていました。

私にも、この子が可愛くてたまらない、と思える日が来るのかどうか。連日ズボンをビリビリしてくれ、夜はなかなか寝てくれない。とてもそんな心境にはなれないでいます。ジヘイちゃんは新しい環境が苦手だから、夏までの辛抱、と言われていますが、果たして?
posted by dashi at 23:21| Comment(2) | TrackBack(0) | 自閉症関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんばんは。

お母様に感動しつつも、その床屋さんの話、ひどすぎませんか?
そのお子さんが 何かご迷惑かけることをやったわけでもないのに??

何にも成長してないなんて、余計なお世話です。
じゃあその床屋さんのスタッフたちは 何年も障害のあるお子さんとお母さんを見られて、どう成長されたんでしょうね、じゃあなた方が障害児をそんなに自信たっぷりに よく出来るといえるんだったら どうぞ、して見せてください、と問い詰めたいです。

(気のせいかしら?お母さんの接し方のせいで成長しないといわれたみたいに聞こえるんですが?)

実はうちの息子も、少し似たようなことがあって、床屋さんでは、たまたまいい人に切ってもらっているのですが(特殊学級にいるので言葉がうまくしゃべれないと伝えています)、ほかのスタッフさんで、「この間 お宅の息子さんを見たので、挨拶したのに無視されたと言ってた人がいたんですよ」といわれる方がありました。「すみません、わざと無視したわけではなくて、顔が見分けられなかったか、挨拶してもらったのがわからなかったかだと思うんですが、挨拶してもらったら返事するように伝えますね、せっかくしてくださったのに」と答えたら、「ええ、わたしも、そうだと思うわ」といってくださるかたと、「だっていつもしゃべってるのに(自分の興味あることを延々と話すのでしゃべれる風に見えるようですが)」みたいにいわれた方といらっしゃいました。


私も、草原で風に吹かれて 馬と 自閉症のある子供たちと、のんびり、暮らしたくなってきました…

ああ、私も、偏食に関してdashiさんのアドバイスに助かった一人です。

息子さんが、落ち着かれるよう祈っています。
Posted by mm at 2008年07月03日 01:02
イヤ、気のせいじゃないですよ。「こんな子に育てて、ダメじゃないか」って意味でしょ。
障害者に理解のない、ある意味残酷な人って確かにいますよ。
私の父もそうでした。自分も片耳聞こえなかったのに、ハンディのあるものに対して全く愛情がなかったです。
パーキンソン病で寝たきりのおばさんに対して「早く死ねばいいのに」と言わんばかりのことを言ったし。
ウチの息子を連れて帰省してたとき、何かてつだわせようとして拒否られると、「お前は何の役にも立たん!」って毒づいてました。
こういう人がボケたとき担当するヘルパーは、不愉快な思いをするんじゃないかなあ。

コメントありがとうございました。
Posted by dashi at 2008年07月03日 22:18
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