2008年06月17日

宮崎勤に死刑執行

夕刊の一面に「宮崎死刑囚に刑執行」の大見出し。
そのすぐ下に、かつて見慣れた顔写真がありました。
事件は88〜89年で、早いものであれからもう20年になります。事件の記憶がない世代も増えたことでしょう。
刑執行のニュースのあとなら、もしかして秋葉原の事件は起こらなかったんじゃないかと私は思いました。このタイミングで「オタク」への死刑執行というのは、やはり、模倣犯に対する警告という効果を狙ったものじゃないかと思えます。
「死刑になりたい」という動機で簡単に人を殺す輩にも、実際に執行がある現実というのは重く響くでしょう。「死刑」の受け止め方が変わってくるんじゃないでしょうか。
死刑存続を主張する人たちは、類似の犯罪への抑止効果を主張しますが、私もそれは否定できないと思います。

ただ、死刑執行よりも、涙ながらに自分の過去の行いを悔いて「自分の真似はゼッタイしちゃダメだよ」と諭してもらう方が、抑止効果としては上じゃないかとは思いますけどね。
この男の場合は最後まで反省や謝罪の言葉は聞かれなかったそうです。
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20080617k0000e040054000c.html?inb=yt
連続幼女誘拐殺人:最後まで反省や謝罪の言葉聞かれず…

連続幼女誘拐殺人事件の宮崎勤死刑囚(45)の死刑が17日、東京拘置所で執行された。判決確定から2年余り。宮崎死刑囚は再審請求の意向を示し、死刑制度を批判する手紙も公表したが、鳩山邦夫法相は早期の執行を決断した。社会を揺るがした特異な事件の発生から20年。法廷で不可解な発言を繰り返した男からは、最後まで反省や謝罪の言葉は聞かれなかった。(
以下略)

この男の犯罪は、類を見ない残忍さで気分が悪くなるものでした。
殺した女の子を自宅前の空き地で焼き、それを段ボールに入れて女の子の自宅前に置く。子供が生めない女を名乗ってマスコミに犯行声明まで送りつけました。
逮捕されるまでの一年弱(長かったですね…)、連続殺人と知って、同じくらいの年齢の娘二人を持つ私は「私にこの子達を守れるだろうか」と真剣に悩んだものです。車ならすぐ移動できる距離に住んでいましたし。
逮捕は、「写真を撮ってあげる」と声をかけて連れて行かれた子のお姉ちゃんが、子どもたちを探しに来たお父さんにそれを告げたからでした。すぐ追いかけて二人を発見(女の子は裸にされていたらしい)し、ウチの子に何をするんだと殴りつけた、と聞きました。
男は涙を流して平謝りに謝った、そうです。
でもお父さんは許さず、この「わいせつ誘拐犯」を警察に突き出した。あんな優しそうな顔をした青年が怖ろしい殺人鬼だとは思ってもみなかったでしょう。
そこで勘弁して解放してくれなくて、ほんとうによかったです。
(なにしろ20年前の記憶なので、信憑性には自信ありません)

犯人逮捕のニュースを、私は帰省中の九州の実家で聞きました。昼間でした。
「わあ、捕まったんだ、よかったーー」と心の底から安堵したのを覚えています。
逮捕されたあと、自供から被害者の数が増えました。目をつけられただけあって、みんな目のくりっとした可愛い子ばかり。
いったい、なんでこんな目に遭わなければならなかったか、怒りと悲しみで身体が震えました。
殺された子たちはもちろん、焼いた骨を送りつけられた遺族をはじめ、どれだけの人の人生を台無しにしたことか。
何人も模倣犯が出ました。解決していない事件もあります。
地域の名士だった、男の父親は自殺しました。まだ独身だった姉か妹が二人いたと思いますが、いったいその後どんな人生を送ったのでしょう。

執行が早すぎると抗議する人もいるようですが、本来は死刑判決から半年以内に執行することに決まっているそうですね。
でもそんな早い「国家による殺人」は誰も望まず、宗教観から執行を拒んだ法相もいました。
鳩山法相の職務に「異様に」忠実なことに対しては賛否両論。まだしばらくは話題に上るかもしれません。
もう思い出したくない、そっとしておいてほしいという人も多いでしょう。
20年の歳月が流れ、私の子供たちは無事大人になりました。生きているのはそれだけですごい僥倖なのだとあらためて思います。
posted by dashi at 19:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 社会問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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