2010年10月31日

いじめ自殺

学校のいじめを苦にした中学生が自宅で首吊り自殺した事件。
今朝のテレビで、その父親が首から下の映像で登場し、学校には何度も何とかしてくれと訴えていたと話していました。
転校して来るまでは明るい子だったそうで、前の学校の友だちにあてた手紙(返信)が、投函されないまま見つかったという報道もありました。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20101031-OYT1T00093.htm
両親も少女の苦しみを座視していたわけではなく、再三申し入れもした挙句、学校に見切りをつけたのか3月に引っ越すことにしていたそうです。父親の仕事の都合もあるでしょうし、引越しは大きな決断なのはわかります。でも、だから「それまで頑張ろう」とは、それはあまりに酷だったのでしょう。
頑張らないでいい、そんな辛い目に遭ってまで行くほどのもんじゃない。学校なんて行かなくても勉強はできる、学校よりあなたの方がずっと大事だよ、と言ってもらえたらあるいは死ななくて済んだのかもしれません。
少女は3月まで頑張りたくなかった。今すぐ、なんとかしてもらいたかった。引越しでなくても「学校に行かない」「親戚やどこかよそに預ける(身を寄せる)」など、やりようはあったんじゃないかと思います。

数年前にビッグコミックオリジナルで連載されていた、「光の島」というコミックがあります。
http://www.amazon.co.jp/%E5%85%89%E3%81%AE%E5%B3%B6-1-%E3%83%93%E3%83%83%E3%82%B0%E3%82%B3%E3%83%9F%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9-%E5%B0%BE%E7%80%AC-%E3%81%82%E3%81%8D%E3%82%89/dp/4091863817
この中に、学校で教師ぐるみのいじめを受けて苦しむ子どもが、休みがちの学校にちゃんと行くように父親に迫られ、その目の前で自宅マンション(高層階)のベランダから飛び降りようとして母親に抱きとめられるシーンがありました。そこまでやって初めて、父親はことの深刻さに気づくのです。
このコミックでは、この子は南の島に内地留学して精気を取り戻すのでした。
(原作がルポルタージュなので、実話に基づいた話だと思います)

近くに住む娘の同級生に、小学校低学年からほとんど学校に行かなかった女の子がいます。一人っ子で屈託はなく、よくお母さんと一緒に自転車で図書館に出かけたりしていました(当時は不登校の子はまだ珍しかったと思いますが、堂々としていました)。
その子と気があって仲良しだったら、ウチの子も同じコースを歩いたかもしれません。(一時不登校しかけましたが、我慢して通う道を選び10日ばかりで止めました。その最中に悩んでいたとき、当時北京にいた夫に電話でその話をすると、夫は激高して<私の育て方に対する怒りだったでしょう>、「首に縄をかけてでも学校に連れて行け」と怒鳴ったものです)
その子は不登校の子専用の高校に進み、専門学校を出て結婚し、今は実家のそばで3人の子の育児中。結局のところ、彼女が不登校で何か不利になることがあったのかなと考えてしまいます。

いじめで苦しんでいる子には、学校に行かなくても生きて行けるよと伝えてほしい。自殺する前に。
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2010年10月26日

子どもに罪はない

先日、近くで催された「日常生活の法律講座」に行ってきました。
テーマは相続と離婚。講師は現役の弁護士さん、15年の経験がある元気な女性でした。
相続は民法の規定に従うことになりますが、嫡出子と非嫡出子の差について質問した人がいました。嫡出子(正式な婚姻関係の両親の間の子)と非嫡出子(早い話が、愛人の子)は相続できる量に差があり、非嫡出子は嫡出子の半分です。
質問したおじさんは「子どもに罪はないのだから、差がつくのはおかしい」という意見です。
講師の弁護士さんも、その言い分には慣れている様子で、
「今、差をつけるのは憲法違反ではないかという裁判が最高裁の大法廷に回っているから、あるいは今後改正されるかもしれない」
ということでした。
ちなみに、最高裁には小法廷と大法廷があり、小法廷は5人の合議に対し大法廷は全員15人で合議します。そして大法廷で審判されるのは普通の案件ではなくて、憲法問題や判例変更などの重要問題にかかわる場合だけ、です。憲法違反という判決がたまに出ることがありますが、これは大法廷での決定ということですね。

愛人側に立てば、同じ子どもなのだから平等に扱ってほしいと思うのは無理ありません。愛人は遺言に書いてもらわない限りゼロなので、子どもの分くらいはもらいたいかもしれません。
でも、正妻(夫が死んだときの場合)の側に立てば、それまでさんざん苦しめた上に遺産までよこせとは、なんてあつかましい女だ、と怒るのも当然。その存在を知らずにいて、夫の死後に突然現れた非嫡出子を前にすれば、どれほどショックを受けることでしょうか。
自分の子がいなくて非嫡出子が二人以上いると、遺産の半分以上を失うことになります。
(妻半分、非嫡出子は二人で半分)
夫にたいした遺産がない場合は、ヘタすると住んでいる家を売り払って遺産分割をしなければならない、なんてこともありえます。生活の基盤をなくし文字通り路頭に迷う。
正妻に子どもがいたらいっそう悲惨なことになります。

世の中には、正妻は書類上だけの存在で、社会的には愛人の方が妻として認められているという例も少なくありません。もう亡くなりましたが女優の沢村貞子さんもそうでしたし、宮城まり子さんもとうとう吉行淳之介さんの愛人のままでした。
(今は別居期間が長くなると、裁判をおこせば離婚も出来るようです)
愛人イコール悪人とは思いません。でも(上の二人と違って)子どもを生むなら、それを略奪婚や一攫千金の道具にせず、それなりの覚悟の上で生んでもらいたい。その子だけでなく、嫡出子にも罪はないのだから。


posted by dashi at 21:36| Comment(0) | 社会問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年10月21日

米粒の芸術作品

ネットで見つけた記事ですが、ほーとため息が出ました。
世の中には、すごい特技を持った人がいるものです。
米粒に描いた芸術作品ふたつ。性能のいい虫眼鏡がないと鑑賞することもできません。
いったいどんな筆で描いたのでしょうか、髪の毛かな。
米粒に書かれた文字はみたことありますが(ルーペ付きで展示されていました)、これほどの墨水画というのはすごい、と思いましたのでご紹介します。
米粒の上の「万里の長城」…台湾の“極微芸術家”が作品披露
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101021-00000031-scn-cn.view-000

22日追記:URLを間違いましたので訂正しました。
posted by dashi at 21:09| Comment(0) | 興味津々 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年10月19日

心理的瑕疵物件(補足)


きのうの「心理的瑕疵物件」の補足です。
心理的瑕疵物件の内容ですが、先住者の自殺や幽霊・墓地以外に、
「近くに迷惑な住人(騒音おばさんとか?)がいる」
「近くに暴力団の事務所がある」「近くに宗教団体の本部が」
「交通事故が多い」「大きな病院の近く(救急車がひんぱんに通る)」
「葬儀所の近く」
などなど、たくさんありそうです。最近は公団でも瑕疵物件専門に募集しているところがあるそうなので、自殺じゃなくても孤独死とか傷害事件とか、いろいろあるのかもしれませんね。
寝る場所があれば十分、という人なら安くて助かる物件かもしれません。

宅建業法では、売買や賃貸の契約前に相手方に、物件の重要事項を説明しなくてはならないことになっていて(宅建主任者の仕事です)、これを怠ると厳しく罰せられます。
(業務停止、重大だと免許取り消し。罰則は2年以下の懲役、300万円以下の罰金、またはこれの併科。法人の場合は罰金1億円以下です!)
受験前に私がやっていた問題集に、
「自殺があったアパートだが、部屋自体はきれいで関係ないので説明する必要はない(○か×か?)」
という肢があって、これはもちろん×。
でも「おおかた10年以内」という慣例があるだけで、「何年間は説明しなければならない」という決まりはないようです。それに間に別の借主を入れればもういいのだそうで、自分の甥などに半年ばかり借りてもらって「洗う」、良心的とはいえない業者もいるそうです。

ところで、以前読んだ村上春樹さんのエッセイによれば、村上夫妻はカネがなかった若いころ(新婚時代だったかな)に、複数の線路に囲まれた三角州みたいな立地の(もちろん瑕疵物件で格安!)小さい家に住んでいたことがあるそうです。
電車の音を除けば静かで人通りもなくて(その家にたどり着くのが大変)快適だったとか。
でも飼い猫も危ないしで長くは住んでいられなかったようでした。音もですが、振動がハンパじゃなさそうですね。


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2010年10月18日

宅建受験して

昨日の宅建試験に、次の問題が出ました。(問10)
遺言に関する次の記述のうち、民法の規定によれば、正しいものはどれか。
1. 自筆証書遺言は、その内容をワープロ等で印字していても、日付と氏名を自書し、押印すれば、有効な遺言となる。
2. 疾病によって死亡の危急に迫った者が遺言する場合には、代理人が2名以上の証人と一緒に公証人役場に行けば、公正証書遺言を有効に作成することができる。
3. 未成年であっても、15歳に達した者は、有効に遺言をすることができる。
4. 夫婦又は血縁関係がある者は、同一の証書で有効に遺言をすることができる。


どの肢ももっともらしく、よく考えて作られた問題だなとおかしくなります。
(正解は3です)
民法はもともと私人の間のもめごとを収めるために作られた法律ですから、私たちの生活にとても身近で、勉強していて面白いし得るものが多い。小学校は無理でも、高校では教科として教えてもいいように思います。
宅建は宅地建物取引主任の名のとおり不動産の専門ということになりますが、宅建業法についで民法(不動産売買の権利移譲など)がメインの試験でした。私は受験のために勉強しましたが、やってよかったと思っています。
実を言えば、私は大学のとき民法も履修したのですが講義に出たのは一回だけ。そのときは「胎児は人か」という話でした。交通事故でお母さんが死んだら胎児は…という内容で面白くないこともなかったのに、なぜかあとは出ないで単位だけはもらったのでした。今ごろになってそのときのツケを払っているのかもしれないとも思います。

受験勉強の範囲には出てきませんでしたが、宅建つながりで読んだマンガ(「不動産屋は見た!」)に「心理的瑕疵物件」というのが出てきました。
「しんりてき かし ぶっけん」と読みます。
瑕疵というのは傷、欠点のことで、「法律上、なんらかの欠点や欠陥のあること」と辞書にあります。心理的なきずのある不動産の物件、どういうものかイメージ出来るでしょうか。
そう、例えば自殺のあった部屋とか、墓地の裏手にある、幽霊が出るという噂があるといった物件などです。
こういう物件は普通格安なので、実害はないから気にしない人は平気で住むようです。「いつまでもデブと思うなよ」のオタキング岡田斗司夫さんも何か大きな事件のあった有名な?部屋に快適に住んでいるそうです。
ちなみに「心理的」がない瑕疵物件には、路地の奥にあって日当たりが悪い、線路のそばでうるさいといった例があるようです。

宅建の合格発表は12月1日ですが、自己採点ではたぶん大丈夫というところでした。これで自信をつけたので、今度は司法書士にチャレンジしたいと思っています。
posted by dashi at 23:56| Comment(0) | 興味津々 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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