2010年03月11日

ご無沙汰しました

ご無沙汰をいたしました。
息子はすっかり落ち着いて、娘たちもそれぞれ元気にやっていて、私のヘルパーの仕事も順調。目下は心を悩ますことがらもなく(花粉症ぐらいですね)平穏に過ごしています。
毎日平凡な暮らしですが、最近ちょっといいことがありましたので、書いておこうかと思います。

娘の描いた絵が、映画「食堂かたつむり」の背景の一部になりました。
専門学校時代の友人のツテで、舞台となる食堂の壁に貼られた映画ポスターの、原画を描きました。封切を見に行った娘によると、映画ではちらっと出ただけで、「自慢するほどのものじゃないよ」。何度も描きなおしがあってうんざりしていましたが、スタッフロールにばっちり名前が出たそうで、記念になると喜んでいました。
ちなみに、「包帯クラブ」という映画では、主人公?が執筆している設定の、マンガ原稿を描いたこともあるようです。
(親バカとお笑い下さい^^)

それから、このごろはメールで投稿できるので、このテーマならいけるんじゃないかと軽い気持ちで送信した文章が採用になり、今朝の某新聞に掲載されました。が、いざ載ってみると…タイトルを始めだいぶバッサリとやられて(長すぎるので趣旨を変えない範囲で詰めます、と事前に電話をいただきました)、プロ相手に僭越ではありますが、いささか不満が残りました。
活字が大きくなった分字数が減って、私の記憶では昔は800字以内だったものが、今数えてみるとたったの540字。あまりに短いと言いたいことも十分に伝えられない気がします。結局、好きなだけ書ける自分のブログが一番いいということですね。
私が投稿した、もとの文章を以下に載せておきます。


人生台無し

先日、大正一ケタ生まれの女性と話していたときのことです。
私に重い知的障害のある息子がいると知ると、自分の夫の妹のとこ
ろもそうだと話してくれました。上の三人のあと年の離れた子を生ん
だら、重い脳障害を持っていたそうです。
自分の家にも何度か妹が連れて来たけど、奇声をあげたりしつこい
悪戯するので閉口した夫が、もう来ないでくれと言ったとか。
夫が亡くなってからだいぶたつので近況はわからないが、今は親元
ではなく施設に入っているようす。
「妹の夫はいいところに勤めていたから、この子のことがなかったら
幸せな奥様をしてられたのよ」と女性はつぶやき、「この子を産んだ
ばっかりに、人生台無しよね」と私の顔を見ました。
あなたもそうなのね、気の毒に、と言いたかったのでしょうか。
そう言われて思い出したことがありました。
息子の養護学校を通じて知り合った友人の中に、見てくれも知性も
生活環境も、申し分ないお母さんがいます。彼女の障害のある息子の
上にはこれまた申し分のないお嬢さんがいて、すでに同級生と幸せ
な結婚をしています。
このお母さんと以前食事をしたとき、「アナタは息子の障害さえなか
ったら、パーフェクトな人生ね」と冗談まじりに話しかけたことがありま
した。
そのときの彼女の返事は印象的でした。まったく躊躇することなく軽く
首を振ると「息子のことがないと、とっても鼻持ちならないヤツだった
と思う。だからこれでいいの」。
彼女にとっては人生台無しどころか、「トラに翼」なのでした。


posted by dashi at 22:31| Comment(3) | 身辺雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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