2009年03月19日

遺体の移送

昨年末に実の父親を亡くした友人と会って、話を聞きました。
出身は青森県の田舎で、彼女が今住んでいるのは横須賀市。二人姉妹の長女で、妹も神奈川県内です。
いずれ両親を引き取るつもりで、専用の和室のある大きな家を買ってありました。でも一緒に住もうと彼女が再三誘っても、田舎を離れようとはしなかったそうです。
青森の実家にはご両親が二人だけで住んでいましたが、近くにすむ親類からどうもお父さんの具合がよくないようだと連絡があり、彼女が迎えに行きました。地元の病院に通っていたけどはかばかしくなかったようです。
横浜市内にお父さんが以前かかった病院もあり、そこで検査をしたらソク入院ということになってしまいました。彼女はずっと続けていた仕事も辞め、勉強していた資格試験(年に一度)受験も諦めて看病に専念。

80近い高齢の上にもともと肺に持病があったそうで、肺炎も併発して入院から二か月余りで帰らぬ人に。
入院後認知症も急速に進んだそうで、生前のお父さんからは考えられない言動に振り回されて悲しい思いをしたとのことでした。
お父さんは特定郵便局の局長さんを務め、短歌の会に属し、温厚な性格で近所の人に慕われた地方の名士のようでした。参列する人も多かったに違いありません、地元での葬儀はさぞかし盛大だったのだろうと推察されます。
友人は一人残ったお母さんの世話やら法要やらで何度も青森まで往復して、忙しくしています。ようやく落ち着いたのでランチすることが出来ました。

気になったので聞いてみました。葬儀が青森なら、お父さんのご遺体を青森まで運んだの? と。
飛行機なのかと思ったら、陸路を葬儀社の車で運んだそうです。その費用を聞いてびっくりしました、77万円です。
へーっと驚く私に、「そんなこと言ってられないから」。そりゃそうですけどね。お母さんや妹さんと、貯金があるからいいよ、と話し合ったそうです。
その後ご両親を亡くしたべつの知人の話を聞いたら、都内の病院から(わりと近い)横浜の葬儀場までで5万あまりかかった由。横浜から青森までならそのくらいかかるでしょうね、と冷静でした。

参考までに、遺体の移送は自動車と空輸の二通りがあるようです。業者のサイト。
http://www.funeral.co.jp/catalog/options/syaryou/hansou.html
貨物扱いで空輸するより、すぐ横に付き添うほうが日本人の感性には合うかもしれませんね。外国からならやむを得ず空輸になるでしょうけど。
お金さえ出せば青森まで丁重に運んでくれる業者があり、遠くても希望する場所でスムーズに葬儀を執り行えるわけですから、感謝すべきなのかもしれません。
業者は緑ナンバー(霊柩限定の営業ナンバー)の寝台車でなければ営業することができないそうです。また、病院からの搬送だけを請け負う下請け業者さんもいて、下げ屋さんと呼ばれているとか。接する機会がないと知らない分野が、まだまだこの世の中にはいっぱいです。
「おくりびと」はまだ見てませんが、こういうことも扱ってあるかもしれませんね。
posted by dashi at 22:31| Comment(0) | 興味津々 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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