最近は気の重くなる、長生きできないね〜とため息をつきたくなるような事件・政策が多くてイヤになりますが、とりわけ、岡山県津山市で起こったケアホームの虐待は、障害者の親としては目の前が真っ暗になるような衝撃的なニュースでした。
営利目的ではないと謳うNPO法人(「NPO」は、「Nonprofit Organization」あるいは「Not-for profit Organization」の略)が作るホームなら安心、と思うのは甘いんですね。
http://www.asahi.com/national/update/0417/OSK200804170099.html
高齢者虐待で指定取り消し 岡山・津山のグループホーム
2008年04月17日22時53分
岡山県津山市日本原の介護事業所「グループホームRing」で、入所する認知症の高齢者が衰弱していることを把握しながら放置し、虐待していたとして、津山市は17日、このグループホームを運営するNPO法人「高齢者介護研究研修実践の会Ring」(藤井諭理事長)に対し、介護保険法に基づく事業者指定を30日付で取り消す処分を決定し、同法人に通知した。同市は、入所者が十分な食事を与えられていなかった疑いがあるとみている。厚生労働省によると、虐待を理由に介護施設の指定を取り消すのは初めて。
同市高齢介護課によると、入所者の家族からの苦情などを受けて3月14日に同ホームへ監査に入ったところ、70代〜90代の女性入所者5人全員が入所時より体重が減っていた。このうち、3人が10キロ以上減り、入所後1年3カ月の間に45キロあった体重が28キロに減った人もいたという。
同課が10キロ以上やせた3人について医師に診察を求めた結果、3人とも「栄養失調。絶対的なカロリー不足」と診断された。このため、同市は、施設内で入所者を衰弱させるような著しい減食や長時間の放置などの虐待が繰り返されていたと判断した。(以下略)
他で読んだ情報によれば、2006年ごろから入居者の家族から訴えがあり、昨年の秋には「職員の指示に従わないと罰として食事を与えられない」由の内部告発があったのに、津山市は簡単な事情聴取しただけで虐待はないと判断、放置していたらしいです。餓死でもしてたらどうなってたんでしょうね。
少人数の家族的なケアを期待されて、終の棲家に選ばれて入ったホームでしょうに、とんでもない飢餓地獄が待っていたとは。
28キロなんて小学低学年の体重だと思います。骨もスカスカでしょう。軽いから移動などの介護するのにはラクだったかもしれませんね。
息子がまだ就学前に通園していたとき、「人のものを勝手に食べてしまって困る」とこぼすお母さんがいました。
ウチの息子は当時甘いものは一切食べなかった(飲まなかった)し、人のものに手を出すなんてことはありませんでした。そういう、小さい子がみんなやるようなことをしてくれたら、むしろ、喜んだかもしれません。
そのお母さんの悩みに対し、もう一人のお母さんが言いました。
「おなかがすいたら人のものでも取って食べてほしい。おなかがすいたと言えなくてすいたままでいるのは可哀相だから、私はその方がいい」
それはあまりに自己本位な考えではとあっけにとられながらも、ここまで大切に思ってくれるお母さんのもとに生まれた子は幸せだと思いました。
ウチの息子は「おなかがすいた」とは言わない(言えない)けど、しまってある食べ物を探したり、人のものを取って食べることはするかもしれません。
もしケアホームでそういうことをして、罰として絶食させられたら…と想像するだけで胃が痛くなりそうです。そんなホームなら、抵抗して暴れると縛られるか薬漬けにされそうだし。
障害児者の親にとって、自分たちが死んだあとの子どもの処遇は、最も気にかかるところです。
ウチはほかのきょうだいもいるし、母子二人だけでずっと暮らすのはよくないと思うし(共依存関係?)、いずれはグループホーム(ケアホーム)かな。安心して息子の老後を託せるホームを探すなり作るなりするのが、私の最後の仕事かな、と思ってきました。かなり困難で重要な仕事だ、と気の引き締まる思いです。

