2007年12月05日

ダカーポ休刊

私もけっこう長く生きてるなあ、時代も変わっていくなあと思うのは、こういうニュースに接するときですね。マガジンハウス発行の雑誌「ダカーポ」が、きょう発売の号(通巻620号)をもって休刊、事実上の廃刊となるそうです。
(私はダ・カーポだと思ってましたが、ダカーポが正式名称だそうです)
1981年11月創刊、毎月第1、3水曜日の月2回発行の小さな雑誌。
夫が買ってくるこの雑誌を楽しみに待ち、二人で愛読していました。
夫が持ち帰らなくなってからは私もたまに買うくらいでしたが、毎年年末になるとその年を総括するような特集があって参考になりました。

「現代そのものが圧縮されているリトルマガジン」というキャッチコピーどおりに、政治から経済、文学、芸能界のゴシップからスケベなものまで清濁併せ呑むというか、きわめてコンパクトに世の中をまとめてありました。
「現代が3時間でわかる情報誌」と替わったキャッチコピーも、その内容をよく表していたと思います。
読者は中年以上のサラリーマンが多くて、オジサンが世の中に取り残されないために読んでいる、と言われてましたが、そんな役割にはぴったりな存在だったと思います。

個人的な思い出としては…。
一度だけ、私の投稿したものが採用になったことがあります。読者のページという名称だったでしょうか、最後のページに載りました。
本の売上ベスト10の書名一覧を見ていたら、「なんとか殺人事件」というのがたしか半分ぐらいあったのです。
「殺人事件があまりに日常化して、恐ろしい犯罪という感覚が麻痺しないか。殺人に抵抗がなくなるように感じるが、これでいいのか」
というような問いかけだったと記憶しています。(今でも通用するような内容ですね)
掲載誌を保存してもいませんが、原稿料として4,000円(たしか…)いただき「やった!」と喜んだことを覚えています。

最盛期には20万部もあった発行部数が、近年は8万部と半分以下。売れ行きの急激な落ち込みは、インターネットの普及が原因と言われます。
ダカーポに限らず雑誌全体の売上が20%ぐらい落ちているそうです。
たしかに、知りたいことがあるとGoogleやYahooで検索する習慣の人は多いと思います。その方が雑誌を買ってきて読むより手軽だし、ずっと早いですからね。
ネット検索に慣れると、雑誌の記事は「何で今さら?」と思ってしまうほど時期を失した印象を受けることがありますね。
ダカーポに象徴される一部の雑誌は、もうその存在意義を失ったということでしょうか。残念ですが、そんなものかもしれません。
posted by dashi at 23:34| Comment(2) | TrackBack(0) | 興味津々 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする