右手人差し指の、もとは火傷から長いことぐずぐずしている炎症があまりにも長引くので、皮膚科に行きました。そのときに、ついでにという感覚で左手薬指に出来ていたもの(少し盛り上がった状態)も診てもらいました。
先生はチラッと見てちょっと押しつけ、私の痛がる様子を見て「押すと痛い、と」とつぶやき、「ウィルス性のいぼだね。治療するから何回か通って」。
えっ、そんなたいそうなものだったのか、とうろたえた私。
治療は「液体窒素で焼く」と説明されました。
どんなものかと内心警戒していたら、液体窒素(白煙がドライアイスを水に投げ込んだ時みたいな、と思いましたが、同じようなものでしょうか)に綿棒を浸して、いぼにちょいちょいと何度か塗るだけでした。
塗られたところは白くなって、これがけっこう痛い。
「一週間後にまた来て」と言われ、ガーゼもなしにそのまま帰りました。
夜になって痛みが増してきました。なんだかずきずきします。
二日後には、腫れた部分は膿でも溜まったように緑がかった色になり、周囲の皮膚は赤黒くなってきました。
もともと押し付けると痛む程度でたいして気にもしてないものだったので、治療を受けて却って悪化したような印象です。
ネットで「ウィルス性のいぼ」を調べると、液体窒素で焼くというのはありふれた治療のようで、なかなか治らなくて何ヶ月も通う人もあるようです。焼いたあとの2〜3日はかなり痛むと書いてあり、そんなものかと安心(?)しました。
つついて穴をあけてはダメ、中の液体が他の部分につくと、うつると書いてあるところもありました。
うつっては大変、あまりさわらないようにしようとバンドエイドを貼ったりして様子を見ました。
一週間たったのでまた受診しました。
二日ばかりバンドエイドで隠したままにしていたら、腫れもだいぶひいていました。(もとに戻っただけのような気もしましたが…)
盛り上がりの頂上に目みたいなところがあるので「先生、これってウオノメとは違うものなんですか」と聞いたら、
「ウオノメはこんなところに出来ないよ」と笑われてしまいました。いつも擦れるところにしか出来ないそうです。
(実は、受診する前には「ウオノメテープ」を貼ってみようかなと考えていた私でした)
また液体窒素を塗って、先生はいぼを見ながら何か考え込んでいます。
「先生、これって最後はどうなるんですか?」と聞いたら、
「ぽろっとはがれるんだけどね。そろそろ剥がしてもよさそうだな」
と、先の尖ったピンセットを取上げていぼをほじり始めました。さすがに専門家、痛みもなく数回ですぐ上の皮がはがれました。
おや、と先生が身を乗り出しました。「これは…ガングリオンか?」
看護師さんにティッシュを持ってこさせ、拭き取りながら「先生間違いました、だよ。これは(いぼじゃなくて)ガングリオンだったね」と照れくさそうです。言わなくてもこちらはシロウトだからわからないのに、正直なお医者さんなのでしょう。
「ほら、ゼリーみたいなのが出てきてるだろ」と言われましたが、小さくて(老眼鏡がないと)よく見えない。見えませーん、と看護師さんと顔を見合わせて笑ったことでした。
切開してゼリーを出したから、治療は今日で終わりだそうです。
名前はなんだか大げさだけど、ガングリオンは腱を包んでいる腱しょうや、関節を包んでいる関節包が風船のようにふくらんだ良性の腫瘤(しこり)なので、不都合ががないかぎりは放置していてもかまわないそうです。出来る場所によっては神経を圧迫するのでしびれや麻痺が起こったり、痛んだりします。
大きくなって中のゼリー(状のもの)を注射器で吸いだしても、再発することが多い。完治させるには切開してゼリーの袋を取り出しますが、この手術は生命保険の手術保障の給付対象外となっているくらい、簡単な手術とされています。
…それでも痛そう。手術の写真がありましたので興味のある方はご覧ください。(グロ?注意)
http://www.geocities.co.jp/Technopolis/5429/ganglion.html
ガングリオンは体のいろいろな関節にできますが手首の甲側がいちばん発生しやすく、手のひらや指の付け根、肘関節周辺なども多い。女性に多いのが特徴(男性の3倍とか)だそうです。

